たこ焼きの具おすすめ決定版！子供に人気の定番から変わり種まで

自宅で家族や友人とテーブルを囲み、熱々のたこ焼きを頬張る時間は本当に楽しいものですね。私自身、子供と一緒にタコパ（たこ焼きパーティー）をするのが大好きで、週末になるとホットプレートが大活躍しています。でも、回数を重ねるごとに「いつも同じ中身でマンネリ気味かも」と感じたり、「タコ以外の具材で子供が喜ぶものはないかな」と悩んだりすることはありませんか。

そこで今回は、たこ焼きの具でおすすめの食材を、定番から意外な変わり種まで幅広く集めてみました。ランキングサイトなどで上位に入る人気のチーズやキムチ、ウインナーはもちろん、納豆やチョコといったユニークなものまで詳しくご紹介します。この記事を参考に、ぜひ新しい味の発見を楽しんでください。

定番から子供まで！たこ焼きの具でおすすめの食材

まずは、これさえあれば間違いないという王道の具材から、小さな子供も大喜びする人気のアレンジまでをご紹介します。基本をしっかり押さえつつ、少し変化を加えるだけで、いつものたこ焼きがぐっと美味しくなりますよ。

まず揃えたい定番の具材と組み合わせ

たこ焼きを作るなら、まずは基本となる「タコ・ネギ・紅生姜・天かす」の4つを揃えることから始めましょう。これらはシンプルですが、それぞれがたこ焼きの美味しさを構成する上で非常に重要な役割を持っています。

まず主役であるタコ（蛸）ですが、プリプリとした食感と噛むほどに出る旨味が最大の特徴です。スーパーで売られている「蒸しダコ」や「茹でダコ」を1cmから1.5cmほどの大きさにカットして使うのが一般的ですね。実は、日本の食卓におけるタコの消費量は非常に多く、特に関西地方では家計調査でもタコへの支出金額が高い傾向にあります。これは家庭で頻繁にたこ焼きやお好み焼きが作られていることの証左とも言えるでしょう（出典：総務省統計局『家計調査（家計ミニトピックス）』）。

生のタコを使う場合は、塩揉みをしてしっかりとぬめりを取り、沸騰したお湯でさっと茹でてから使うと臭みが抜けて美味しく仕上がります。タコには独特の歯ごたえがあり、とろとろの生地の中で素晴らしいアクセントになります。

そして、味の引き立て役として欠かせないのが青ネギと紅生姜です。青ネギは小口切りにしてたっぷりと生地に混ぜ込むか、焼く直前に散らすことで、シャキシャキとした食感と爽やかな香りをプラスします。加熱されることでネギ特有の辛味が甘みに変わり、ソースのこってり感を引き締めてくれます。一方、紅生姜のみじん切りは、ピリッとした酸味と辛味が味全体の輪郭をはっきりさせる重要な「隠し味」です。特にソースやマヨネーズといった濃厚な味付けには、紅生姜のさっぱりとした風味が不可欠。彩りとしても、生地の中に赤い色が混ざることで食欲をそそる見た目になります。

さらに、忘れてはいけないのが天かす（揚げ玉）です。これを生地に混ぜ込むことで、焼いている間に天かすに含まれる油分がじわじわと染み出し、生地の内側から「揚げ焼き」のような効果をもたらします。これにより、プロが焼いたような「外はカリッ、中はトロッ」とした理想的な食感に近づけることができるのです。市販の天かすでも十分美味しいですが、もしイカ天入りの天かすが手に入れば、イカの旨味も加わってさらにコク深い味わいになりますよ。

子供に人気なウインナーやコーン

我が家でもそうですが、タコが少し苦手というお子さんや、まだ噛み切るのが難しい小さなお子さんがいるご家庭では、タコ以外の具材が大活躍します。特にウインナー（ソーセージ）は、子供たちからの支持率ナンバーワンと言っても過言ではありません。

ウインナーを具材にする際は、1cm程度の輪切りにして入れます。皮がパリッとしたタイプのウインナーを使うと、焼けた時の食感がより良くなります。加熱されることでウインナーからジューシーな肉汁が溢れ出し、それが生地全体に染み渡ることで、ダシが効いた生地とはまた違った「洋風の旨味」が広がります。焼き上がったたこ焼きに、ソースの代わりにケチャップとマスタードをつければ、まるで一口サイズのアメリカンドッグのような味わいに。これが子供たちに大好評で、タコ入りのものよりも先に売り切れてしまうこともしばしばです。

また、コーンも甘みがあって食べやすい人気具材です。プチプチとした食感が楽しく、噛むとコーンの甘い汁が口の中に広がります。缶詰のスイートコーンや冷凍コーンを使えば、包丁いらずで手軽に準備できるのも嬉しいポイントですね。コーンを入れる場合は、生地に少し醤油を垂らして「バター醤油味」に仕上げるのが私のおすすめです。バターの香りとコーンの甘み、醤油の香ばしさが絶妙にマッチして、子供だけでなく大人のおつまみとしても意外といけます。

さらに、子供向けのアレンジとしてカニカマやツナマヨも忘れてはいけません。カニカマは彩りが良く、ほぐれやすいので小さな子供でも安心して食べられます。ツナマヨは、おにぎりの具としても定番ですが、たこ焼きに入れても相性抜群。ツナの油分とマヨネーズのコクが生地をまろやかにし、冷めても美味しく食べられるので、お弁当に入れるたこ焼きとしても重宝します。

女性や子供に喜ばれるチーズのアレンジ

今やたこ焼きの具として定番になりつつあるのがチーズです。熱でとろりと溶けたチーズが生地と絡み合い、まろやかでコクのある味わいになります。これは子供だけでなく、チーズ好きな女性にも大人気ですね。

たこ焼きに入れるチーズにはいくつかの種類がありますが、一番手軽なのはプロセスチーズやベビーチーズです。これらを1cm角のサイコロ状に切って入れると、形が崩れにくく、食べた時にしっかりとしたチーズの存在感を楽しめます。一方で、ピザ用のシュレッドチーズ（とろけるチーズ）を使うと、生地全体にチーズが溶け込み、どこを食べてもミルキーな味わいになります。さらに、カマンベールチーズを小さく切って入れれば、少し贅沢でクリーミーな大人のたこ焼きに早変わりします。

チーズは他の具材との「相性の良さ」も抜群です。例えば、先ほど紹介したウインナーと一緒にいれて「チーズインウインナーたこ焼き」にしたり、キムチと合わせて「キムチーズ」にしたりと、アレンジの幅は無限大です。特にキムチ×チーズの発酵食品同士の組み合わせは、旨味の相乗効果で驚くほど美味しくなります。

調理のポイントとしては、チーズが鉄板に直接触れると焦げ付きやすいので、できるだけ生地の中央に埋め込むようにすることです。もし焦げてしまっても、カリカリになった「羽根つきチーズ」として楽しむこともできますが、綺麗な丸形に焼きたい場合は、生地でしっかりと包み込むようにしましょう。

餅と明太子の組み合わせは鉄板の美味しさ

少しボリュームを出したい時や、腹持ちの良い具材を探している時におすすめなのが餅（もち）です。焼くことでカチカチだった餅が柔らかくなってビヨーンと伸び、トロトロの生地と一体化する食感がたまりません。お正月で余った切り餅の消費レシピとしても優秀です。

餅を入れる際は、市販の切り餅を1cm角くらいに小さくカットして使います。硬くて切りにくい場合は、電子レンジで数秒温めて少し柔らかくしてから切るとスムーズです。ただし、加熱しすぎるとドロドロになって扱いにくくなるので注意してくださいね。餅自体には味がないので、生地の出汁の味やソースの味がしっかりと絡みます。

この餅と最高に合うパートナーが明太子（またはたらこ）です。「明太もちチーズ」という組み合わせは、もんじゃ焼きやお好み焼きでも不動の人気を誇りますが、たこ焼きにしても間違いなしの美味しさです。明太子のピリッとした辛味と魚卵の旨味、チーズの濃厚なコク、そして餅のモチモチ食感が三位一体となって、口の中で絶妙なハーモニーを奏でます。

明太子は、皮を取り除いてほぐしたものをティースプーン1杯分ほど生地に入れます。加熱されると明太子が半生状態になり、プチプチとした食感が際立ちます。辛いのが苦手な方やお子さんには、辛味のない「たらこ」を使えば同じような風味を楽しめます。仕上げに刻み海苔をたっぷりとかけ、だし醤油やマヨネーズでいただけば、和風創作料理のような上品な味わいになります。

タコ以外で人気の海鮮ならエビやイカ

「やっぱりたこ焼きは海鮮系の具材がいいけれど、タコばかりだと飽きてしまう」「タコが高くてなかなか買えない」という方には、エビやイカがおすすめです。これらはタコの代用品として非常に優秀で、シーフード好きにはたまりません。

まずはエビですが、プリッとした弾力のある食感と、加熱することで増す甘みがたこ焼き生地によく合います。使うのは冷凍のむきエビで十分ですが、大きい場合は一口サイズにカットして入れましょう。エビを入れると、焼いている最中に香ばしい甲殻類の香りが漂い、食欲をそそります。塩味ベースの生地や、ガーリックオイルを垂らして「アヒージョ風」にして食べると、ワインやスパークリングワインに合うおしゃれな一品になります。また、エビの赤色が生地の白さとコントラストになり、断面が非常に綺麗に見えるのもポイントです。

次にイカです。イカはタコに比べて安価で手に入りやすく、食感もタコより柔らかいため、子供からお年寄りまで食べやすいのが特徴です。特にイカのゲソ（足）の部分を細かく刻んで入れると、良い出汁が出て生地全体が味わい深くなります。胴の部分を使えば、クセがなく上品な味わいに。イカを入れる場合は、醤油マヨネーズに一味唐辛子を振った「イカ焼き風」の味付けがおすすめです。屋台で食べるイカ焼きのような、香ばしくて懐かしい味が楽しめます。

さらに変わり種として、ホタテ（ベビーホタテ）やアサリを入れるのも面白いですね。ホタテは貝柱の繊維がほぐれて旨味が染み出し、贅沢な味わいになります。アサリは佃煮やボイルしたものを使うと、深川めしのような和風のたこ焼きになります。これら海鮮系の具材を使う時は、ソースをかけすぎず、出汁醤油や塩、ポン酢などで素材の味を活かす食べ方がおすすめです。

変わり種も！たこ焼きの具でおすすめのユニーク食材

ここからは、いつものタコパをさらに盛り上げる、ちょっと変わったユニークな具材をご紹介します。意外な組み合わせが癖になる、大人の味やデザート系のアレンジに挑戦してみましょう。

おつまみに合うキムチや大人向けの辛い具

ビールや焼酎、ハイボールなどのお酒のお供にするなら、ピリ辛系やパンチの効いた具材が欠かせません。その筆頭がキムチです。発酵食品ならではの複雑な旨味と酸味、そして辛味が生地に染み出し、食欲をそそる香りが漂います。特に酸味が少し強くなった古漬けのキムチを使うと、焼いた時に酸味が飛んで旨味が凝縮されるのでおすすめです。

キムチ単体でも美味しいですが、豚バラ肉を細かく切ったものと一緒にいれて「豚キムチたこ焼き」にするのも最高です。豚肉の脂の甘みがキムチの辛さをマイルドにし、ボリューム満点のおつまみになります。

また、さらに刺激が欲しい方は、生地の中に輪切りの唐辛子を入れたり、ハラペーニョの酢漬けを入れたりするのも良いでしょう。最近では「食べるラー油」を具材として入れたり、焼き上がりにトッピングしたりするのも人気です。ニンニクチップやフライドガーリックを砕いて入れれば、スタミナ満点のガーリックたこ焼きに。これらは匂いが強烈ですが、お酒が進むこと間違いなしの「大人の味」です。パーティーの余興として、一つだけ激辛の具を入れた「ロシアンたこ焼き」を作って、ゲーム感覚で楽しむのも盛り上がりますね。

納豆やチョコなど意外な変わり種に挑戦

「えっ、それを入れるの？」と驚かれるかもしれませんが、実は一度やるとハマる人が続出する変わり種が納豆です。納豆は加熱することで独特のアンモニア臭が少し強くなりますが、同時に豆の香ばしさが増し、ネバネバ成分が生地に混ざることで「ふわふわ」の食感を生み出します。

納豆を入れる際は、粒の小さい「ひきわり納豆」を使うのがおすすめです。ひきわりなら生地とよく馴染み、どこを食べても納豆の風味を感じられます。味付けは、付属のタレをかけたり、辛子醤油で食べるのが王道ですが、刻みネギをたっぷり乗せたり、マヨネーズをかけたりしても美味しいです。意外にも、チーズやキムチとも相性が良いので、「納豆キムチーズ」という最強の発酵食品トリオを試してみるのも面白いですよ。

そして、食事系だけでなくデザート系のたこ焼きとして外せないのがチョコレートです。これはホットケーキミックスを使った甘い生地で作るのが一般的ですが、実は通常の出汁入りたこ焼き生地にチョコを入れても、甘じょっぱい「塩スイーツ」のような味わいで意外といけるんです。

作り方は簡単で、板チョコをひとかけら生地に入れるだけ。焼けた生地の中でチョコが溶け、口に入れるとトロリと溢れ出してきます。まるでフォンダンショコラのような贅沢な味わいは、甘党の方にはたまりません。注意点としては、チョコは焦げやすいので、生地を流し込んだら素早く包み込むように焼くことです。仕上げに粉砂糖を振ったり、バニラアイスを添えたりすれば、立派なパーティースイーツの完成です。

お菓子を使った盛り上がる具材アイデア

友達同士のタコパで盛り上がりたいなら、スナック菓子を使ったアレンジが鉄板です。ポテトチップスを砕いて生地に混ぜ込むと、ジャガイモの風味と揚げ油のコクが加わり、ジャンクで癖になる味わいになります。のり塩味やコンソメ味など、フレーバーを変えるだけで全く違う味が楽しめるのも魅力です。

また、子供たちに大人気なのがうまい棒です。輪切りにして具材として入れると、サクッとした食感が残りつつ、中心の空洞に生地が入り込んで面白い食感になります。コーンポタージュ味ならクリーミーに、めんたい味ならピリ辛アクセントにと、味のバリエーションも豊富。さらに、ベビースターラーメンを入れると、もんじゃ焼きのようなパリパリ＆しんなり食感が楽しめます。

他にも、チーズおかきを入れたり、柿の種を入れたりと、アイデアは無限大。お菓子系具材は失敗しても笑い話になるので、「次はこれを入れてみよう！」と実験感覚で楽しむのがおすすめです。ただし、飴やグミなど溶けて高温になるものは火傷の危険があるので避けたほうが無難ですね。

野菜たっぷりでヘルシーな具材の選び方

「たこ焼きは美味しいけど、炭水化物ばかりでカロリーが気になる」「野菜不足を解消したい」という健康志向の方には、野菜をたっぷり使ったヘルシーアレンジがぴったりです。生地に混ぜ込むキャベツを増やすだけでなく、具材そのものを野菜にしてしまいましょう。

彩りも鮮やかでおすすめなのがブロッコリーです。下茹でしたブロッコリーを小さく切って入れると、ホクホクとした食感と野菜の甘みが楽しめます。緑色が映えるので、見た目も華やかになります。また、ミニトマトも優秀な具材です。加熱すると皮が弾けて果汁がジュワッと広がり、酸味が甘みに変化して驚きの美味しさに。チーズやバジルと一緒に焼けば、イタリアンなヘルシーたこ焼きの出来上がりです。

他にも、低カロリーで食物繊維が豊富なキノコ類（シメジ、エリンギ、マッシュルームなど）や、森のバターと呼ばれるアボカドもおすすめです。アボカドは加熱するとトロトロになり、クリーミーな食感がたこ焼き生地とよく馴染みます。わさび醤油で食べると、さっぱりとしていていくらでも食べられますよ。野菜メインのたこ焼きなら、罪悪感なくお腹いっぱい食べられるのが嬉しいですね。

美味しく作るための具材の下ごしらえ

どんなに美味しい具材を用意しても、下ごしらえを疎かにすると失敗の原因になってしまいます。特にたこ焼き作りで重要なのが、「水分のコントロール」と「大きさの均一化」です。

具材から水分が出すぎると、生地が水っぽくなり、いつまで経っても固まらない「べちゃべちゃたこ焼き」になってしまいます。特に冷凍したシーフードや野菜を使う場合は、解凍時に出るドリップをしっかりとキッチンペーパーで拭き取ってから使うことが成功への近道です。

また、具材の大きさは1cm角（または一口サイズ）に揃えるのが鉄則です。大きすぎると火が通りにくく、生地からはみ出して丸めにくくなりますし、小さすぎると食べた時の満足感が減ってしまいます。複数の具材を用意する場合は、事前に小皿に分けて並べておくと、焼く時に慌てずに済みますよ。

たこ焼きの具でおすすめを見つけタコパを楽しもう

今回は、たこ焼きの具のおすすめについて、定番から変わり種まで幅広くご紹介しました。たこ焼きの魅力は、何と言ってもその自由度の高さと包容力にあります。基本のタコだけでなく、冷蔵庫にある余り物や、子供が好きな食材、スーパーで見つけた面白そうなものを自由に入れてみることで、新しい美味しさが次々と生まれます。

家族や友人と「次は何を入れる？」「これ意外と美味しい！」「これはハズレだね（笑）」と会話を弾ませながら焼く時間は、何にも代えがたい楽しいひとときです。失敗を恐れずに色々な具材にチャレンジできるのも、手作りならではの醍醐味ですよね。ぜひ、今回ご紹介したアイデアを参考に、あなただけのオリジナルたこ焼きを見つけて、最高のタコパを楽しんでくださいね。熱々のたこ焼きで、みんなが笑顔になりますように！

ハーモニーニッポン

ブロガー

日々の生活の中に「和の心」を取り入れるライフスタイルを発信中。 ハーモニーニッポンでは、日本の四季・食・文化の魅力を世界に伝える記事を執筆しています。 好きな食べ物は焼き鳥。