ぼんじりのカロリーと脂質|100g・焼き鳥1本の目安を比較
こんにちは、ニッポンハーモニーのヤスです。
焼き鳥の中でも、プリッとした食感と濃厚な脂のうまみが魅力のぼんじり。あのジューシーさが好きで、つい追加注文したくなる人も多いんじゃないでしょうか。
ただ、ぼんじりは鶏肉の中でも脂質が多い部位です。100gなら何kcalなのか、焼き鳥1本や2本ではどれくらいになるのか、もも肉やせせりと比べてどうなのか、気になるところですよね。
実は、ぼんじりのカロリーは資料や商品によって大きく異なります。皮や脂肪の残り方、串の大きさ、焼いたときに落ちる脂まで関係するため、ネットで見つけた数値をそのまま使うと計算が合わないこともあるんです。
この記事では、食品成分表や鶏肉専門店、焼き鳥店が公表している情報をもとに、カロリーと脂質の目安を具体的に比較していきます。
- ぼんじり100gと200gのカロリー目安
- 焼き鳥1本・2本のカロリーと計算方法
- 脂質・たんぱく質・糖質などの栄養成分
- もも肉やせせりとの違いと食べ方の工夫
ぼんじりのカロリーは高い?
ぼんじりは、鶏の尻尾の付け根にある尾骨周辺の肉です。尾部の筋肉に皮や脂肪が付いており、鶏肉の中でも特に脂がのった部位として知られています。
まずは100gあたりのカロリーを確認し、数値に差が生まれる理由も見ていきましょう。
100gのカロリーの目安

ぼんじり100gのカロリーには、約345kcalという公表例があります。ただし、これはすべてのぼんじりに共通する標準値ではありません。
例えば、鶏肉専門店の鶏三和では、名古屋コーチンのぼんじりについて100gあたり345kcal、脂質33.1gという独自調査の数値を公開しています。
一方、別の鶏肉専門店では、ぼんじり100gを389kcal、調味した焼き鳥のぼんじり100gを405kcalとする参考例もあります。
| 100gあたりの公表例 | カロリー | 脂質 |
|---|---|---|
| 名古屋コーチンのぼんじり(鶏三和調べ) | 345kcal | 33.1g |
| ぼんじり(鶏肉専門店の参考例) | 389kcal | 38.3g |
| ぼんじりの塩焼き(専門店の参考例) | 405kcal | 37.1g |
※それぞれ別の事業者が公表している数値です。鶏の種類、可食部、下処理、加熱状態、調味条件などは統一されていません。
出典の一つは、鶏三和公式「ぼんじりの名前の由来と含まれる栄養成分について」です。
こうして比べると、同じぼんじりでも数値がかなり違いますよね。
文部科学省の日本食品標準成分表には、一般的な若鶏のもも肉やむね肉の栄養成分が掲載されていますが、ぼんじり単独の全国共通の標準成分値は確認できません。
100gのカロリーを判断するポイント
ぼんじりは100gあたり300kcal台以上になる公表例があり、高脂質・高カロリーになりやすい部位です。ただし、345kcalや405kcalといった個別の数値を、すべてのぼんじりに当てはめるのは避けましょう。
200gでは何kcalになる?
ぼんじりを200g食べる場合、100gあたりのエネルギーを2倍すれば、同じ食品の200g分を計算できます。
例えば、先ほどの345kcalという数値を使うと、200gでは690kcal。405kcalという参考値なら810kcalになります。
| 計算に使う100g値 | 100g | 200g |
|---|---|---|
| 345kcalの場合 | 345kcal | 690kcal |
| 389kcalの場合 | 389kcal | 778kcal |
| 405kcalの場合 | 405kcal | 810kcal |
これらは公表された参考値を使った単純計算で、ぼんじり200gの実測値や平均値ではありません。
また、生肉200gを焼いた場合、完成後も200g残るとは限らない点に注意してください。焼いて水分や脂が抜ければ、食べる肉の重量も変わります。
購入したぼんじりが200g入りなら、その商品の栄養表示が100g単位なのか、1袋単位なのかを確認するのが確実です。
数値が資料で違う理由
ぼんじりのカロリーが一致しない大きな理由は、食べる部分と調理後の状態が統一されていないことです。
ぼんじりには尾部の筋肉だけでなく、皮や脂肪組織も付いています。もともと脂の多い部位ですが、商品によって残されている脂の量が異なるため、同じ100gでも栄養成分に差が出ます。
さらに、ぼんじりには「油壺」と呼ばれる部分があり、下処理で取り除くことがあります。骨や周辺の脂をどこまで除くかによっても、食用部分の割合は変わるんです。
そして、焼くときには脂と水分の両方が減ります。脂が落ちれば食材全体のエネルギーは減る方向に働きますが、水分が減ると完成品100gあたりのカロリーは高く見える場合もあります。
生100gと焼いた後100gは同じではありません。
焼く前の重量なのか、焼き上がった後の可食部重量なのかを確認してください。異なる条件の数値を並べて、加熱によるカロリーの増減を判断することはできません。
焼き鳥1本のカロリー

外食では100g単位より、焼き鳥1本や2本で考える機会のほうが多いと思います。
ここでは実際の商品表示と重量からの計算例を使い、ぼんじり串のカロリーを具体的に見ていきます。
1本と2本の計算例
焼き鳥店の日本一が公表している「塩ぼんじり串」は、1本あたり167kcalという推定値です。
この商品を同じ条件で2本食べれば334kcal、3本なら501kcalになります。
| 本数 | カロリー | 脂質 |
|---|---|---|
| 1本 | 167kcal | 16.0g |
| 2本 | 334kcal | 32.0g |
| 3本 | 501kcal | 48.0g |
※日本一「塩ぼんじり串」の公表値を使った計算です。別の商品や店舗のぼんじり串には適用できません。
出典:日本一公式「塩ぼんじり串」の栄養成分情報(2026年8月8日付)。
この例を見ると、ぼんじりを2本食べただけでも脂質が32gになることが分かります。
ただし、串の大きさや肉の量が違えば、1本のカロリーも当然変わります。167kcalは日本一の特定商品についての数値であり、ぼんじり串すべての平均値ではありません。
重さから計算する方法
商品に1本あたりの栄養表示がなくても、肉の重量と100gあたりのカロリーが分かれば計算できます。
計算式はシンプルです。
カロリーの計算式
1本のカロリー = 100gあたりのカロリー × 1本の可食部重量 ÷ 100
例えば、100gあたり345kcalの食品を、30g食べると仮定した場合は次のようになります。
345 × 30 ÷ 100 = 103.5kcal
つまり、同じ成分の可食部30gなら約104kcal。2本で合計60g食べるなら207kcalという計算です。
ただし、これはあくまで計算方法を示した例であり、実際の焼き鳥1本が30gであることや、焼いた後のぼんじりが345kcal/100gであることを示すものではありません。
実際には1本に何個のぼんじりが刺さっているか、肉が大きいか、脂がどれだけ残っているかで変わります。
◆ヤスのワンポイントアドバイス
私なら、外食ではまず「そのお店が1本単位で栄養情報を公開しているか」を確認します。100gの参考値を無理に串へ換算するより、実際の商品表示を使ったほうが食べた量を把握しやすいですよ。
タレと塩ではどう違う?
ぼんじりを塩で食べるか、タレで食べるかによっても栄養成分は変わります。
塩焼きは、肉に塩を加えるシンプルな調理方法です。塩そのものはエネルギーをほとんど加えませんが、食塩相当量は増えます。
一方、一般的な甘辛い焼き鳥のタレには、砂糖やみりんなどが使われます。そのため、タレの使用量に応じて糖質やカロリーが加わることがあります。
ただし、「タレなら必ず何kcal高い」と決めることはできません。タレの配合、付着量、焼く途中で落ちた分などが商品ごとに違うからです。
カロリーを意識するなら塩焼きは選択肢の一つですが、塩を多く振れば塩分摂取量は増えます。どちらも量を確認するのが大切ですね。
ぼんじりの栄養成分とPFC
ぼんじりの特徴を知るには、カロリーだけでなく脂質・たんぱく質・炭水化物も確認したいところです。
ここではPFCの意味から、糖質、塩分、コレステロールまで見ていきます。
脂質が多い理由
ぼんじりの最大の栄養的特徴は、脂質の多さです。
鶏三和が公表する名古屋コーチンぼんじりの例では、100gあたり脂質33.1g。焼き鳥店の日本一が公表する塩ぼんじり串では、1本あたり脂質16.0gとなっています。
脂質は1gあたり約9kcalのエネルギーを持つ栄養素です。炭水化物やたんぱく質の約4kcal/gと比べると、少ない重量でもエネルギー量が大きくなります。
そのため、脂質の割合が高いぼんじりは、もも肉やむね肉などと比べて高カロリーになりやすいんです。
とはいえ、脂質は体に不要なものではありません。細胞膜やホルモンに関わる物質の材料となり、脂溶性ビタミンの吸収にも必要な栄養素です。
問題になるのは脂質を含むこと自体ではなく、日常の食事全体で摂りすぎること。ぼんじりを食べる際も、ほかの料理との組み合わせを考えたいですね。
たんぱく質と糖質の量
ぼんじりには、たんぱく質も含まれています。
鶏三和の名古屋コーチンぼんじり100gの公表例では、たんぱく質11.7g、脂質33.1g、炭水化物0.1g未満です。
この数値をPFCで考えると、たんぱく質を含んではいるものの、脂質によるエネルギーの割合が大きいことが分かります。
| 栄養成分 | 100gあたり | 特徴 |
|---|---|---|
| エネルギー | 345kcal | 脂質の多さが影響 |
| たんぱく質(P) | 11.7g | 筋肉や組織の材料 |
| 脂質(F) | 33.1g | エネルギー源 |
| 炭水化物(C) | 0.1g未満 | 非常に少ない公表例 |
※鶏三和が公表する名古屋コーチンぼんじり100gの独自調査値です。
PFCとは、たんぱく質(Protein)、脂質(Fat)、炭水化物(Carbohydrate)の3つを表す言葉です。
ぼんじりは糖質が少ない食品として扱われることがありますが、だからといって低カロリーになるわけではありません。糖質が少なくても脂質が多ければ、摂取エネルギーは大きくなるためです。
また、タレ焼きや味付け済みの加工商品では、糖質や炭水化物が加わる場合があります。
塩分とコレステロール
ぼんじりの塩分は、肉そのものと調味後の状態を分けて考える必要があります。
例えば、日本一の塩ぼんじり串は1本あたり食塩相当量0.3gという推定値です。同じ商品を2本食べれば0.6gになります。
しかし、塩を追加したり、タレをたっぷり付けたりすると、実際の食塩相当量は変わるでしょう。
コレステロールについても気になるところですが、今回確認できた公表例だけでは、ぼんじり全般に共通する100gあたりの数値を示せません。
参考までに、文部科学省の食品成分データベースでは、若鶏もも肉の生・皮つき100gにコレステロール89mg、皮なし100gには87mgが掲載されています。ただし、これはぼんじりの値ではありません。
脂質量とコレステロール量は同じ指標ではないため、ぼんじりの脂質からコレステロール量を計算することもできません。
血中脂質の管理などで食事制限が必要な場合は、食品全体の摂取量を確認し、医師や管理栄養士に相談してください。
栄養成分表の読み方
ぼんじりの成分を確認するときは、数値だけでなく「何を基準にした表示なのか」に注目しましょう。
食品の栄養成分表には、100gあたり、1本あたり、1食あたり、1袋あたりなど、さまざまな単位があります。
例えば「脂質16g」と書かれていても、それが1本の量なのか100gの量なのかで意味は大きく違います。
また、栄養表示の炭水化物は、必ずしも糖質だけを指しているわけではありません。一般的に糖質は炭水化物から食物繊維を除いたものとして扱われるため、表示項目の違いも意識しておきたいところです。
表示で確認したい内容
栄養情報を見るときは、まず表示単位、食品の重量、生か加熱後か、塩・タレなどの味付け、数値が推定値か分析値かを確認してください。条件が違う食品の数値をそのまま比較しないことが大切です。
特に、業務用の冷凍ぼんじり串では、解凍前の重量や調理方法が決められている商品もあります。家庭で食べる際はパッケージに記載された情報を優先しましょう。
ももやせせりとのカロリー比較
ぼんじりの脂質が多いことは分かりましたが、ほかの焼き鳥部位と比べてどれくらい違うのでしょうか。
ここでは、もも肉の食品成分表と、同じ焼き鳥チェーンの栄養成分情報を使って比較します。
鶏もも肉との100g比較

文部科学省の日本食品標準成分表(八訂)増補2023年では、若鶏もも肉の生100gについて、皮つきと皮なしで次の数値が掲載されています。
| 部位と条件 | カロリー | たんぱく質 | 脂質 |
|---|---|---|---|
| もも肉・皮つき・生 | 190kcal | 16.6g | 14.2g |
| もも肉・皮なし・生 | 113kcal | 19.0g | 5.0g |
| ぼんじり・名古屋コーチンの参考例 | 345kcal | 11.7g | 33.1g |
※すべて100gあたり。もも肉は公的成分表の数値、ぼんじりは鶏三和の独自調査値です。調査対象や食品条件が異なるため、厳密な同条件比較ではありません。
この例では、ぼんじりの脂質がもも肉の皮つきより多く、皮なしもも肉との差はさらに大きくなっています。
また、もも肉だけを見ても、皮つき190kcalと皮なし113kcalで77kcalの差があります。
つまり、同じ鶏肉でも皮や脂肪がどれだけ付いているかで、100gあたりのカロリーは大きく変わるということです。
せせりや鶏皮との比較

焼き鳥として食べる場合は、同じお店の栄養成分表で比べると、より具体的な違いが見えてきます。
鳥貴族が2026年11月時点で公開している栄養成分情報では、焼き鳥は1人前2串を基準としています。
| 焼き鳥の種類 | カロリー | 脂質 |
|---|---|---|
| 三角(ぼんじり) | 219kcal | 21.5g |
| せせり | 170kcal | 13.0g |
| かわ塩 | 356kcal | 34.7g |
| 砂ずり(砂肝) | 49kcal | 1.1g |
※鳥貴族公式「アレルギー・栄養成分情報」の1人前(焼き鳥2串)あたりの推定値です。肉の重量や串の大きさを同一にした比較ではありません。
このメニュー例では、ぼんじりはせせりより49kcal高く、脂質も8.5g多くなっています。
一方、鶏皮はぼんじりより高カロリーです。ぼんじりが脂の多い部位だからといって、すべての焼き鳥よりカロリーが高いわけではありません。
せせりは首周辺の筋肉で、ほどよい脂と弾力が特徴。砂肝は筋胃にあたる部位で、コリコリした歯応えがあり、脂質が少ない傾向にあります。
脂を楽しみたいならぼんじり、肉らしい食感も欲しいならせせり、比較的脂質を抑えたいなら砂肝という選び方もできますね。
同じ重量で比べるコツ
カロリーを比較するときに間違えやすいのが、100g単位と1皿単位を混ぜてしまうことです。
例えば、ぼんじり100gの参考値345kcalと、鳥貴族のせせり2串170kcalを並べても、それだけでは同じ重量でどちらが高いかは判断できません。
焼き鳥はメニューによって串の大きさが違いますし、皮や脂肪の割合も異なります。
公平に比較したいなら、両方とも100gあたりの数値をそろえるか、同じ店舗の1人前同士で比較する必要があります。
また、たんぱく質をどれだけ摂れるかを重視する場合は、カロリーだけでなくたんぱく質量も確認してください。
ぼんじりはたんぱく質を含むものの、脂質も多いため、低脂質でたんぱく質を摂りたい食事では別の部位が向くこともあります。
ぼんじりのカロリーを抑える工夫
ぼんじりは高脂質だからといって、食べてはいけない食品ではありません。
おいしさを楽しみながら食事全体のカロリーを考えるには、調理方法や食べる量を工夫するのが現実的です。
脂を落とす焼き方
ぼんじりは、焼いている途中に脂が出やすい部位です。この特徴を生かせば、調理時に余分な脂を落とせます。
例えば、網焼きやグリルでは、加熱によって溶け出した脂が肉から離れて下へ落ちます。
フライパンで焼く場合は、追加の油を使わずに加熱できることもあります。出てきた脂が多い場合は、キッチンペーパーなどで適宜取り除くとよいでしょう。
ただし、フライパンの材質や焦げ付きやすさによって適した方法は変わります。調理器具の説明も確認してください。
なお、脂を落とせば必ず何%カロリーが減るという決まった数値はありません。落ちた脂の量や焼く前後の重量を測らなければ、正確な削減量は計算できないためです。
◆ヤスのワンポイントアドバイス
ぼんじりは脂のおいしさが魅力なので、無理に脂を取りきろうとしなくてもいいと思います。表面を香ばしく焼いて、出た脂を適度に落とす。これなら、ぼんじりらしい食感も楽しみやすいですよ。
食べる本数の決め方
ぼんじりを食べるときは、最初から何本くらい食べるか決めておく方法もあります。
例えば、日本一の塩ぼんじり串の公表値なら、1本167kcal、2本334kcalです。この違いを知っているだけでも、追加注文するときの判断材料になります。
もちろん、1本なら適量で3本なら食べすぎ、という全国共通の基準があるわけではありません。
必要なエネルギー量は、年齢、身体活動量、体格、健康状態などによって違います。1日の食事全体で考えることが大切です。
焼き鳥を何種類も注文するときは、ぼんじりばかり続けず、脂質の少ない部位を組み合わせるのもよいでしょう。
食べたいものを完全に我慢するより、何をどれくらい食べたかを把握するほうが、日々の食事を考えやすくなると思います。
合わせる料理の選び方
ぼんじりを食べる際は、付け合わせも意識してみてください。
焼き鳥のほかに揚げ物や脂の多い肉料理ばかり注文すると、食事全体の脂質量が増えやすくなります。
そこで、野菜料理や海藻、きのこなどを使った料理を組み合わせると、食事に変化を付けられます。
例えば、ぼんじりの塩焼きに野菜のおひたしやサラダ、具だくさんの汁物を合わせる食べ方もあります。ただし、ドレッシングや汁物の塩分、追加する油などには注意したいですね。

また、アルコールや甘い飲み物にもエネルギーがあるため、ぼんじりだけのカロリーを確認して終わりにしないことが大切です。
脂の多いぼんじりは、さっぱりした薬味やレモンなどとも相性がよく、味の変化を楽しみながら食べられます。
家庭調理の安全な温度
家庭でぼんじりを焼くなら、カロリーだけでなく十分な加熱にも気を配りましょう。
ぼんじりは脂が多いため、表面に焼き色が付きやすい場合があります。しかし、表面が香ばしく焼けていても、中心まで安全に加熱できているとは限りません。
厚生労働省は、鶏肉のカンピロバクター食中毒を防ぐため、中心部75℃以上で1分間以上、または同等条件の十分な加熱を示しています。
加熱時間は肉の厚さや調理器具、解凍状態などによって変わるため、焼く時間だけで安全性を判断しないでください。
さらに、生肉に触れたまな板やトングから、焼き上がった肉へ菌を移さないことも重要です。
なお、ぼんじりを生や半生で食べることはおすすめできません。新鮮な鶏肉であっても食中毒の危険がなくなるわけではないため、中心までしっかり加熱しましょう。
カロリー表示で注意したいこと
ぼんじりは、数値の比較が難しい食品の一つです。特に生肉と焼き鳥、下処理済みと未処理の商品を同じものとして扱うと、カロリー計算に差が出やすくなります。
最後に、買い物や外食で間違えやすいポイントを確認します。
生肉と焼き上がりの違い

生のぼんじり100gと、焼いたぼんじり100gは、同じ重量でも含まれる水分や脂質の割合が異なる場合があります。
焼いている途中に脂が流れ落ちる一方、水分も抜けるためです。
例えば、焼く前に100gあった肉が、加熱後に80gになったとします。この場合、加熱後の80gには、もともとの100gから失われた脂や水分を除いた成分が残っています。
そのため、焼き上がった肉100gの数値が、生肉100gの数値より高くなる場合もありますが、それだけで調理によって食品全体のカロリーが増えたとはいえません。
調理前後の総カロリーと、100gあたりのカロリーは分けて考える必要があります。
家庭で厳密に計算したい場合は、使う食品の栄養表示と調理前後の重量を確認してください。ただし、実際に流れ出た脂の量まで分からなければ、正確な計算には限界があります。
脂の処理で数字が変わる
ぼんじりには、尾の付け根周辺に「油壺」と呼ばれる部分があります。
油壺は独特のにおいを持つため、鶏肉専門店などでは下処理で取り除くことがあります。また、骨や余分な脂肪を処理してから串に刺す商品もあります。
そのため、購入したぼんじりが下処理済みなのか、骨つきなのか、皮や脂肪がどの程度残されているかによって、可食部の栄養成分が違ってきます。
同じ100g入りの商品でも、そのうち食べられる肉の重量が異なれば、実際に摂取するエネルギー量も変わるでしょう。
一般的な100gの参考値と、手元の商品表示が一致しない場合は、商品の原材料や処理状態を確認すると理解しやすくなります。
外食と冷凍商品の注意点
外食の焼き鳥と、スーパーなどで販売されている冷凍ぼんじり串も、同じカロリーとは限りません。
外食では1人前の串数や肉の大きさ、焼き方などが店舗ごとに異なります。一方、冷凍商品では1本の規格重量が決められているものもあります。
また、あらかじめ味付けされた商品には、糖類や調味料、食塩が使われていることがあります。
商品パッケージに100gあたりの成分が記載されている場合は、その数値と実際に食べた可食部重量を使って計算しましょう。
外食店が栄養成分を公開している場合は、更新日にも注目してください。レシピや材料の変更によって数値が見直されることがあります。
数値を使う前に確認してください。
この記事のカロリーや栄養成分は、一般的な目安や特定商品の公表例です。最新の正確な情報は各メーカー・店舗の公式サイトや商品表示をご確認ください。健康状態に応じた食事管理が必要な場合は、医師や管理栄養士などの専門家にご相談ください。
ぼんじりに関する疑問
ここまでの内容を踏まえて、ぼんじりのカロリーや脂質について、特に気になりやすい質問に回答します。
ぼんじりのカロリーに関するよくある質問(FAQ)
Q1. ぼんじり100gのカロリーは何kcalですか?
A. 鶏三和が公表する名古屋コーチンぼんじりでは、100gあたり345kcalという独自調査の数値があります。別の鶏肉専門店では389kcalなどの参考例もあり、焼き鳥にした商品ではさらに違う数値が見られます。ぼんじり単独の公的な全国共通標準値は確認できないため、商品ごとの栄養表示を優先してください。
Q2. ぼんじりの焼き鳥1本と2本は何kcalですか?
A. 日本一の「塩ぼんじり串」は1本167kcalという推定値なので、同じ商品なら2本で334kcalです。ただし、串の重量や脂肪量は商品ごとに違います。これは特定商品の計算例であり、一般的なぼんじり串すべてに共通する数値ではありません。
Q3. ぼんじりともも肉はどちらが高カロリーですか?
A. ぼんじりは脂質が多いため、もも肉より高カロリーになりやすい部位です。参考として、若鶏もも肉の生100gは皮つき190kcal、皮なし113kcalです。一方、名古屋コーチンぼんじりには345kcal/100gという公表例があります。ただし、鶏の種類や処理条件が異なるため、厳密な同条件比較ではありません。
Q4. ぼんじりは糖質が少なくても太りやすいですか?
A. ぼんじりは糖質が少ない公表例がある一方、脂質を多く含むため高カロリーになりやすい食品です。ただし、食べたから必ず太るわけではありません。体重の変化には食事全体のエネルギー摂取量や消費量などが関係します。食べる量とほかの料理との組み合わせを考えることが大切です。
Q5. ぼんじりは焼くとカロリーが減りますか?
A. 焼いて脂が流れ落ちれば、食材全体に残るエネルギーは減る方向に働きます。ただし、加熱によって水分も減るため、焼き上がり100gあたりのカロリーが生肉100gより高くなる場合もあります。何kcal減るかは脂の流出量や調理前後の重量によって異なり、一律には示せません。
ぼんじりのカロリーと脂質まとめ
ぼんじりは、鶏の尻尾の付け根にある、脂のうまみと弾力が特徴の部位です。鶏肉の中でも脂質が多く、比較的高カロリーになりやすい食品といえます。
今回確認した公表値では、名古屋コーチンぼんじり100gの参考例が345kcal、日本一の塩ぼんじり串は1本167kcalでした。ただし、この2つは異なる商品・条件の数値です。
- 100gのカロリーは商品・資料によって差がある
- 焼き鳥1本のカロリーは重量や味付けで変わる
- 脂質は多いが、たんぱく質も含まれている
- もも肉やせせりとの比較は表示単位をそろえる
- 食べる本数と食事全体のバランスを考える
特に大切なのは、100gの参考値をすべてのぼんじりや焼き鳥にそのまま当てはめないことです。
ぼんじりのおいしさは、なんといってもあの濃厚な脂とジューシーな食感。好きなものを楽しむためにも、栄養成分と食べる量を知っておくと安心ですね。
あなたが次にぼんじりを注文するときは、ぜひ串の大きさやほかの焼き鳥との組み合わせにも注目してみてください。
以上、ニッポンハーモニーのヤスでした。
