寿司の貝ネタ種類一覧|つぶ貝・ホッキ貝など特徴と選び方を解説
こんにちは、ニッポンハーモニーのヤスです。
和食の中でも寿司が大好物な私ですが、貝の握りは魚とはまた違う面白さがあります。ホタテのようにふわっと甘いものもあれば、つぶ貝のようにコリコリ噛んで楽しむもの、赤貝のように磯の香りがはっきりしたものまであり、同じ「貝ネタ」とまとめるにはもったいないくらい個性豊かです。
特に迷いやすいのが、つぶ貝とホッキ貝の違いではないでしょうか。どちらも回転寿司などで見かけますが、実際に食べ比べると食感も香りもかなり違います。また、ホタテ、赤貝、とり貝、ミル貝、あわびなどまで含めると、「自分にはどれが合うんだろう」と迷うのも自然です。
貝の寿司は、人気ランキングだけで決めるより、甘み・香り・やわらかさ・歯ごたえのどれを楽しみたいかで選ぶと、自分好みの一貫を見つけやすくなります。この記事では、代表的な貝ネタを比べながら、その違いをできるだけ分かりやすく見ていきます。
- 寿司で食べられる代表的な貝ネタの種類
- つぶ貝とホッキ貝の味や食感の違い
- 好みに合わせた貝寿司の選び方
- 貝ネタを楽しむ順番と安全面の注意点
寿司の貝ネタは味で選ぶ
寿司の貝を選ぶとき、名前だけを覚えるより先に知っておきたいのが味と食感の方向性です。魚の寿司は脂の量や身質で印象が変わりますが、貝はそれ以上に噛んだときの感触で好みが分かれやすいと感じます。
貝ごとに食感が大きく違う
貝ネタを食べ比べると、まず驚くのが食感の幅です。ホタテはやわらかく、噛むと甘みが広がります。一方、つぶ貝やミル貝は歯切れがよく、コリッとした感触そのものが魅力。あわびはさらに弾力があり、じっくり噛むほど旨みを感じやすいタイプです。
ホッキ貝や赤貝はその中間に位置するイメージで、ほどよい歯ごたえがありながら、噛み切れないほど硬いわけではありません。そこに磯の香りや甘みが加わります。
やわらかさならホタテ、歯ごたえならつぶ貝やミル貝、香りまで楽しむなら赤貝やホッキ貝と覚えておくと選びやすいですよ。
ランキングより好みが大切
「寿司の貝ランキング」を見てから注文したい人も多いと思います。ただ、貝ネタについては全国共通の人気順位があるわけではなく、店の仕入れや地域、季節によって並ぶ種類も違います。
さらに、貝は好みがかなり分かれる食材です。コリコリした食感が好きな人につぶ貝は魅力的でも、やわらかいネタが好きならホタテのほうが満足しやすいでしょう。磯の香りが好きなら赤貝が印象に残りますが、香りの穏やかな寿司を求める人には強く感じるかもしれません。
なので、順位を見るより「どんな食感を食べたいか」で選ぶほうが外しにくいです。ほかの魚介を含む寿司ネタ全体の選び方を知りたい場合は、店のメニューを眺めながら種類ごとの特徴を比べると理解しやすくなります。
寿司の貝ネタ種類一覧
ここからは、寿司店や回転寿司で出会いやすい代表的な貝ネタを見ていきます。同じ店にすべて並ぶわけではありませんが、それぞれの特徴を知っておけばメニューを見たときに迷いにくくなります。
| 貝ネタ | 甘み | 食感 | 香り | 選びたい人 |
|---|---|---|---|---|
| ホタテ | 強め | やわらかい | 穏やか | 貝初心者 |
| つぶ貝 | 控えめ | コリコリ | ほどよい | 歯ごたえ重視 |
| ホッキ貝 | ほどよい | サクッと弾力 | やや豊か | 味と食感の両方を楽しみたい人 |
| 赤貝 | 控えめ | しなやか | 豊か | 磯の香りが好きな人 |
| とり貝 | ほどよい | やわらかめ | 穏やか | 繊細な貝が好きな人 |
| ミル貝 | ほどよい | シャキッと強め | すっきり | 軽快な歯ごたえが好きな人 |
| あわび | 控えめ | 弾力が強い | 豊か | 噛む旨みを楽しみたい人 |
| たいら貝 | ほどよい | なめらか | 穏やか | 貝柱の甘みが好きな人 |
| あおやぎ | ほどよい | やわらかめ | やや豊か | 江戸前らしい貝を楽しみたい人 |
| 煮はまぐり | 甘め | ふっくら | 豊か | 生ものが苦手な人にも |
味や食感の感じ方には個人差があり、同じ種類でも産地、サイズ、旬、締め方や湯通しなどで印象は変わります。表はあくまで選ぶときの目安として見てください。
ホタテは甘くやわらかい

貝の寿司をあまり食べたことがない人に、まず分かりやすいのがホタテです。寿司ネタになる中心部分は大きな貝柱で、やわらかさの中にほどよい弾力があります。
ホタテの魅力は、なんといっても噛んだあとに出てくる甘み。生の貝柱は舌触りがなめらかで、貝特有の磯っぽさも比較的穏やかです。そのため、赤貝の香りやつぶ貝の硬さが少し苦手という人にも入りやすいでしょう。
北海道庁の魚介情報でも、ホタテの貝柱は甘みがあり、やわらかい部位として紹介されています。寿司では厚めに切る、横に包丁を入れて開く、軽く炙るなど、店によって出し方が変わるのも面白いところです。
つぶ貝はコリコリ感が魅力

つぶ貝の寿司を選ぶ理由として大きいのが、独特のコリコリした歯ごたえです。口に入れた瞬間にとろけるタイプではなく、噛むたびに身の弾力を感じるネタなので、食感を楽しみたい人に向いています。
ここで覚えておきたいのは、「つぶ貝」という名前が必ずしも一つの生物だけを指しているわけではないことです。流通や飲食店では、複数の巻貝がつぶ、つぶ貝などの名称で扱われることがあります。そのため、店によって身の色や硬さ、甘みが少し違って感じられることもあります。
一般的な寿司ネタでは下処理された食べやすい身が使われるため、あなたが注文するときに難しく考える必要はありません。まずは「コリコリ系の貝」と考えると分かりやすいでしょう。
ホッキ貝は甘みと香り

ホッキ貝は、標準和名ではウバガイと呼ばれる二枚貝です。北海道ではホッキ、ホッキ貝という呼び名が広く使われています。
身は比較的肉厚で、つぶ貝ほど硬さを前面に出すタイプではありません。噛むとサクッとした弾力があり、そのあとに甘みや貝らしい旨みが広がります。ホタテより存在感があり、赤貝より香りが穏やかに感じる人もいるでしょう。
また、ホッキ貝は加熱によって身の一部が鮮やかな紅色になるのも特徴です。寿司店で白と赤のきれいな色合いをしたホッキ貝を見かけることがありますが、湯通しなどによって色が出ている場合があります。
標準和名や生態については、北海道庁「ウバガイ[姥貝]」でも確認できます。
赤貝は磯の香りが豊か

赤貝は、見た目の赤みと独特の磯の香りが印象に残る寿司ネタです。身にはしなやかな弾力があり、ただ硬いというより、歯を入れると気持ちよく切れる感覚があります。
赤貝が好きな人は、甘さだけでなく香りを楽しんでいることが多いかなと思います。口に入れた瞬間から海を思わせる香りが広がるので、ホタテのような穏やかな貝とは方向性がかなり違います。
逆に言えば、磯の香りが苦手な人には個性が強く感じられることもあります。初めてならホタテやとり貝から入り、貝らしい香りをもっと楽しみたくなったところで赤貝へ進むのもいいでしょう。
とり貝はやわらかく上品
とり貝は黒っぽい色をした足の部分が寿司ネタとして使われます。見た目から味が濃そうに思えるかもしれませんが、食べてみると比較的繊細で、やさしい甘みを感じやすい貝です。
つぶ貝のような強いコリコリ感ではなく、ふわっとしたやわらかさの中に軽い弾力があります。このため、歯ごたえのある貝が苦手でも食べやすく感じる人がいます。
生のとり貝は季節や仕入れによって出会える時期が限られることもあり、寿司店で見かけるとうれしい存在。名前だけでは味を想像しにくいですが、やわらかい貝を探しているなら候補に入れてみてください。
ミル貝は軽快な歯ごたえ

ミル貝は、シャキッ、コリッとした歯切れの良さが持ち味です。寿司では主に長く伸びる水管の部分が使われ、噛むほどにやさしい甘みが出てきます。
少しややこしいのが「ミル貝」という呼び名です。本来のミルクイは本ミルとも呼ばれる希少な貝ですが、寿司店や市場ではナミガイなどが「白ミル」として扱われる場合があります。つまり、メニューにミル貝と書かれていても、必ずしも同じ種類とは限りません。
ミル貝という名称を見て種類まで気になる場合は、お店で「本ミルですか、白ミルですか」と聞いてみるのも面白いですよ。味だけでなく寿司ネタの背景まで楽しめます。
あわびは弾力と旨み

あわびは、貝ネタの中でも弾力がかなりはっきりしています。薄く切った生のあわびでも歯を押し返すような感触があり、噛んでいるうちに旨みが増していくタイプです。
そのため、やわらかさを求めて食べるホタテとは真逆に近い存在。すぐ飲み込まず、ゆっくり噛むことで魅力が分かりやすくなります。
寿司店によっては生だけでなく、蒸しあわびや煮あわびとして提供されることもあります。火を入れることで食感がやわらぎ、生とは違った深い旨みを楽しめるのが面白いところです。
たいら貝は大きな貝柱

たいら貝はタイラギとも呼ばれる大型の二枚貝で、寿司では主に大きな貝柱を使います。ホタテと同じく貝柱を楽しむネタですが、食べ比べると印象は少し違います。
ホタテがやわらかく丸みのある甘さなら、たいら貝はやや締まった身質で、噛んだときの歯切れが心地よいタイプ。甘みもありますが、後味は比較的すっきり感じられます。
炙ることで香ばしさが加わるため、焼き目を付けて提供する店もあります。ホタテが好きで、もう少し歯ごたえのある貝柱を試したい人にぴったりです。
あおやぎは甘みと香り
寿司で「あおやぎ」と呼ばれるネタは、一般的にバカガイの足を使ったものです。名前だけを聞くと別の貝のように感じますが、寿司店ではあおやぎという呼び名がよく使われます。
食感はやわらかめながら適度な弾力があり、噛むと貝らしい甘みと香りが広がります。ホタテより香りがあり、赤貝ほど強烈ではないという中間的な印象を持つ人もいるでしょう。
昔ながらの江戸前寿司では貝類も大切なネタの一つです。江戸前の寿司がどう発展してきたか気になる場合は、寿司の歴史と起源をたどる解説もあわせて読むと背景がつながります。
煮はまぐりは江戸前の味

貝寿司というと生のコリコリしたネタを想像しがちですが、煮はまぐりはまったく違う魅力があります。はまぐりをやわらかく煮て、甘辛い煮詰めを塗るため、口当たりはふっくら。
生の貝特有の歯ごたえより、貝の旨みと煮汁の甘さを一緒に楽しむネタです。魚介を生で食べることに抵抗がある人でも、加熱された貝寿司なら入りやすい場合があります。
江戸前寿司には保存性を高めながらおいしさを引き出すため、煮る、締める、漬けるといった仕事が受け継がれています。煮はまぐりは、そうした寿司文化の違いを舌で感じられる一貫とも言えるでしょう。
つぶ貝とホッキ貝の違い

ほっき貝
ここでは検索されることの多い、つぶ貝とホッキ貝の違いをもう少し詳しく見ていきます。見た目だけでなく、生物としての種類も、寿司にしたときの食感も違います。
| 比較項目 | つぶ貝 | ホッキ貝 |
|---|---|---|
| 大きな分類 | 主に巻貝の仲間 | 二枚貝 |
| 名称 | 複数種類を指す場合がある | 標準和名はウバガイ |
| 食感 | コリコリ感が強い | サクッとした弾力 |
| 甘み | すっきり | 感じやすい |
| 香り | 比較的穏やか | 貝らしい香りがある |
| 向く人 | 歯ごたえ重視 | 味と食感を両方楽しみたい人 |
見た目と分類が違う
まず大きく違うのが、貝としての形です。つぶ貝と呼ばれるものは主に巻貝の仲間で、ぐるぐる巻いた貝殻を持ちます。一方のホッキ貝は、左右二枚の殻が合わさった二枚貝です。
つまり、寿司の上では似た大きさに切られていても、もともとの姿はかなり違います。さらに、つぶ貝は市場で複数の種類をまとめてそう呼ぶ場合がありますが、ホッキ貝は標準和名ウバガイという種類です。
食感と味わいが違う
実際に寿司で食べたときの差は、やはり食感に出ます。つぶ貝は噛んだ瞬間からコリッとした硬めの感触があり、咀嚼する楽しさが前に出ます。
ホッキ貝にも弾力はありますが、つぶ貝ほど硬さ一辺倒ではありません。サクッと歯が入り、そのあとに貝の甘みや旨みが出てきます。
なので、食感を最優先するならつぶ貝、甘みや貝らしい味まで楽しみたいならホッキ貝という選び分けが分かりやすいでしょう。
◆ヤスのワンポイントアドバイス
貝を食べ慣れていないなら、同じ日にホタテ、つぶ貝、ホッキ貝の3種類を食べ比べると違いがかなり分かりやすいです。やわらかい、コリコリ、サクッと弾力という3方向が一度に比べられますよ。
迷ったときの選び分け
回転寿司でつぶ貝とホッキ貝が並んでいて、どちらか一皿だけ選ぶなら、自分が寿司に何を求めているかを考えてみましょう。
「今日は噛みごたえのあるネタが食べたい」という気分ならつぶ貝。「コリコリだけではなく甘みや香りも欲しい」という日ならホッキ貝が候補になります。
どちらが上という話ではありません。方向性が違うので、結局は好みです。だからこそランキングをそのまま信じるより、自分の好きな食感を一つ覚えておくほうが次の注文につながります。
寿司の貝ランキングの見方
検索すると貝寿司の人気ランキングを目にすることがあります。もちろん参考にはなりますが、順位だけで選ぶと自分の好みとはズレる可能性があります。ここでは、ランキングを見るときの考え方を好み別に置き換えてみます。
初心者ならホタテが入りやすい

貝の寿司に慣れていない人には、ホタテが入りやすい候補です。甘みが分かりやすく、磯の香りも比較的穏やか。食感もやわらかいため、「貝は硬そう」という印象を持っている人でも試しやすいでしょう。
寿司店によっては塩や柑橘を合わせたり、表面だけ軽く炙ったりすることもあります。同じホタテでも食べ方が変わると印象が違うので、貝の入口として楽しみやすいネタです。
歯ごたえならつぶ貝

コリコリ、シャキシャキとした歯ごたえを求めるなら、つぶ貝は分かりやすい選択です。魚の刺身ではなかなか出ないタイプの食感なので、「貝を食べている」という楽しさを感じやすいでしょう。
同じ方向性でミル貝もありますが、つぶ貝は回転寿司でも比較的見かけやすいため、試しやすいのも魅力です。
香りなら赤貝やホッキ貝

貝特有の海の香りまで楽しみたいなら、赤貝やホッキ貝が候補です。赤貝は香りがはっきりしており、ホッキ貝は肉厚な身と甘みを一緒に楽しめます。
ホタテから貝に入り、もう少し個性のあるものを食べたくなったときに、このあたりへ進むと違いを感じやすいでしょう。
弾力ならあわびを選ぶ

しっかり噛んで旨みを楽しみたいなら、あわびがあります。生のあわびは特に弾力があり、薄切りでも存在感があります。
ただし、硬い食感が苦手なら蒸しあわびや煮あわびのほうが食べやすいこともあります。同じ貝でも調理法で別物のように変化するところが、貝寿司のおもしろさです。
好み別に選ぶ目安
甘みとやわらかさならホタテ、コリコリ感ならつぶ貝、甘みと弾力ならホッキ貝、磯の香りなら赤貝、シャキッとした歯切れならミル貝、噛む旨みならあわび。この覚え方ならランキングに振り回されにくくなります。
貝ネタをおいしく食べるコツ
好きな貝が分かってきたら、次は食べ方にも少しだけ目を向けてみましょう。難しい作法ではなく、味の違いを感じやすくするための考え方です。
淡い味から食べてみる
複数の貝寿司を食べ比べるなら、比較的やさしい味から始めると違いが分かりやすくなります。
例えば、ホタテやとり貝から入り、つぶ貝やホッキ貝、最後に赤貝やあわびのような香りや余韻のあるものへ進む流れです。絶対のルールではありませんが、最初から味の強いものを食べるより、それぞれの甘みや香りを感じ取りやすくなります。
寿司全体の食べる順番や醤油の付け方については、寿司の食べ方と基本マナーでも詳しくまとめています。
醤油をつけすぎない
貝は魚の脂とは違い、繊細な甘みや香りを楽しむネタが多いです。そのため、醤油をたっぷり付けると味が醤油一色になってしまうことがあります。
すでに煮切り醤油や塩で味付けされている場合は、そのまま食べるのが自然です。何も付いていない握りでも、まずは少量から試すくらいで十分でしょう。
一貫の大きさやシャリ量は店ごとに違います。食べる量まで気になる場合は、寿司一貫の重さとシャリ量の目安も参考にしてください。
生と加熱で印象が変わる
貝寿司は、生か加熱かでもかなり印象が変わります。生のホタテはなめらかで甘い一方、炙ると香ばしさが加わります。ホッキ貝は湯通しすると色が鮮やかになり、身の感触にも変化が出ます。
あわびも、生なら弾力を楽しむネタですが、蒸したり煮たりするとやわらかくなり、旨みをじっくり感じる方向へ変わります。
「この貝は苦手」と一度思っても、調理法が違えば印象が変わることがあるので、生だけで判断しなくてもいいかなと思います。
貝寿司の栄養と食べ方
貝類は味や食感だけでなく、魚とは違った栄養を含む食材でもあります。ただし、寿司として食べる場合はネタだけでなくシャリや醤油も一緒なので、全体で考えることが大切です。
貝類は種類で栄養も違う
貝類にはタンパク質やミネラル、ビタミン類などが含まれますが、含有量は種類によってかなり違います。そのため「貝なら全部同じ栄養」と考えるより、いろいろな魚介を組み合わせて食べるほうが自然です。
寿司のタンパク質やネタごとの考え方については、寿司のタンパク質量と選び方も参考になります。
シャリや醤油も含めて考える
貝自体が比較的あっさりしたネタでも、寿司にすればシャリの糖質や醤油の塩分が加わります。そのため、健康面を意識する場合は「低脂質そうだから何貫食べても大丈夫」と単純には考えないほうがいいでしょう。
数値はネタの大きさや店のシャリ量で変わるため、カロリーや栄養量を一律に決めることはできません。正確な数値が必要な場合は、利用する店舗や商品の公式栄養情報を確認してください。
貝の安全面で知ること
寿司は生や半生の魚介を食べることが多いため、おいしさだけでなく安全面も知っておきたいところです。特に貝類には、魚とは異なる自然毒について知っておくと安心です。
つぶ貝の一部には注意が必要
つぶ貝として流通する巻貝のうち、エゾボラ属など一部の種類では、唾液腺にテトラミンという自然毒を含むものがあります。厚生労働省によると、対象となる巻貝では唾液腺が有毒部位とされ、十分な除去が必要です。
ただし、これは寿司店のつぶ貝を食べるたびに心配するという話ではありません。通常、飲食店や市販の加工品では食用に適した処理が行われています。むしろ、自分で殻付きの巻貝を入手して調理する場合に、種類を確認せず扱わないことが重要です。
詳しくは、厚生労働省「自然毒のリスクプロファイル:巻貝:唾液腺毒(テトラミン)」を確認してください。
二枚貝には貝毒の管理がある
ホタテなどの二枚貝では、有毒な植物プランクトンを取り込むことで毒素が蓄積する「貝毒」が問題になることがあります。流通する貝については、生産海域での監視や検査、必要に応じた出荷規制などが行われています。
一方、自分で採った貝の場合は、市販品と同じように考えないことが大切です。採取禁止や出荷規制などが出ている海域もあるため、自治体の最新情報を確認してください。
体調、妊娠、持病、アレルギーなどによって、生ものを避けたほうがよい場合があります。安全性や摂取量に不安がある場合は、正確な情報は公式サイトをご確認ください。最終的な判断は医師などの専門家にご相談ください。
◆ヤスのワンポイントアドバイス
寿司屋で食べるときは難しく考えすぎなくて大丈夫ですが、自分で貝を採ったり殻付きの巻貝を調理したりすると話が変わります。名前が分からない貝を自己判断で生食しない、という基本は覚えておきたいですね。
貝ネタ選びで迷わない方法
種類をたくさん知るほど逆に迷ってしまうこともあります。そこで最後に、寿司屋でメニューを見た瞬間に使える選び方に絞ってみます。
やわらかさならホタテ
やわらかい寿司が好きなら、まずホタテ。甘みも感じやすく、貝特有の香りが強すぎないため、初めての一皿として選びやすいです。
コリコリならつぶ貝
魚にはない食感を求めるならつぶ貝です。噛むことそのものを楽しめるので、えんがわやいかなど歯ごたえのあるネタが好きな人にも合いやすいでしょう。
甘みと弾力ならホッキ貝
ホタテでは少しやわらかすぎる、でもつぶ貝ほど硬くなくていい。そんなときに選びやすいのがホッキ貝です。肉厚な身と甘み、貝らしい香りをバランスよく楽しめます。
磯の香りなら赤貝
「貝らしさ」をしっかり感じたいなら赤貝。香りと食感の両方に存在感があり、貝好きになるほど好きになっていく人もいるネタです。
迷ったら二種類食べ比べる
結局、一番分かりやすいのは食べ比べです。ランキングを何ページ読んでも、あなた自身がコリコリ派なのか、やわらか派なのかまでは分かりません。
最初はホタテとつぶ貝のように、特徴が反対の二種類を選んでみてください。「こっちの食感が好きだな」と分かれば、次はホッキ貝、赤貝、ミル貝へと好みを広げやすくなります。
寿司の貝に関する疑問
最後に、寿司の貝ネタについて特に迷いやすいポイントをまとめます。
寿司の貝に関するよくある質問(FAQ)
Q1. 寿司の貝にはどんな種類がありますか?
A. 代表的なのは、ホタテ、つぶ貝、ホッキ貝、赤貝、とり貝、ミル貝、あわび、たいら貝、あおやぎ、煮はまぐりなどです。店や地域、季節によって扱う種類は変わります。
Q2. つぶ貝とホッキ貝は何が違いますか?
A. つぶ貝と呼ばれるものは主に巻貝の仲間で、ホッキ貝は標準和名ウバガイという二枚貝です。寿司では、つぶ貝はコリコリした歯ごたえ、ホッキ貝はサクッとした弾力と甘みを感じやすいという違いがあります。
Q3. 貝寿司で初心者にも食べやすいのはどれですか?
A. 甘みが分かりやすく、食感がやわらかなホタテは比較的入りやすいネタです。歯ごたえが好きならつぶ貝、もう少し貝らしい香りを楽しみたいならホッキ貝へ進むと違いを感じやすいでしょう。
Q4. 寿司の貝で一番コリコリしているのはどれですか?
A. 一律には決められませんが、つぶ貝やミル貝はコリコリ、シャキッとした食感を楽しみやすい代表的なネタです。あわびも弾力がありますが、こちらはより噛み応えのある食感です。
Q5. 貝の寿司はどの順番で食べるといいですか?
A. 絶対の決まりはありませんが、食べ比べるならホタテやとり貝など穏やかな味から始め、つぶ貝やホッキ貝、赤貝など香りや余韻のある貝へ進むと、それぞれの違いを感じやすくなります。
寿司の貝ネタを楽しむまとめ
寿司の貝ネタは、同じ貝類でも味も香りも食感もかなり違います。だからこそ、ランキングの上位から注文するだけではなく、自分がどんな一貫を食べたいかで選んでみてください。
- やわらかく甘い貝ならホタテ
- コリコリした歯ごたえならつぶ貝
- 甘みと弾力の両方ならホッキ貝
- 磯の香りまで楽しむなら赤貝
- シャキッとした食感ならミル貝
- じっくり噛む旨みならあわび
特につぶ貝とホッキ貝は似たような貝ネタに見えても、食べれば方向性はかなり違います。つぶ貝は歯ごたえ、ホッキ貝は甘みと弾力と覚えておくだけでも、注文するときに迷いにくくなるでしょう。
そして、初めてなら一種類に決めなくても構いません。ホタテとつぶ貝、つぶ貝とホッキ貝のように二種類を食べ比べると、自分の好みが一気に見えやすくなります。あなたは、やわらかな甘みとコリコリした歯ごたえなら、どちらを選びたくなるでしょうか。次に寿司を食べるときは、ぜひ貝ネタにも目を向けてみてください。
