浴衣メイク完全ガイド!崩れないコツとタイプ別やり方
こんにちは、吉岡です。夏といえば、花火大会やお祭り!浴衣を着る機会も増えますよね。浴衣を着ると気分も上がりますが、同時に悩むのが「メイクどうしよう?」ってことじゃないかなと思います。
普段のメイクのままでいいのか、でも汗で崩れないか心配だし、そもそも浴衣に合うメイクのやり方って?特に、一重や奥二重のアイメイクや、40代、50代の年代別の悩み、リップやチークの色選び、眉毛やアイラインの引き方まで、考え始めるとキリがないかも。
紺や赤といった浴衣の色にどう合わせるか、プチプラで優秀な下地はないか…など、悩みは尽きませんよね。分かります、私も毎年悩んで色々試行錯誤してきました。
この記事では、そんな浴衣メイクのお悩みを解決するために、私が実践している「崩れないコツ」から「タイプ別の応用術」まで、徹底的に解説していきますね。
- 浴衣メイクと普段メイクの決定的な違い
- 汗や皮脂に負けない「崩れないベース」の作り方
- 色気と品格を両立するパーツ別メイク術
- 目の形や年代、浴衣の色に合わせた応用テクニック
崩れない浴衣でのメイクの基本と心構え

まずは基本から。なぜ普段のメイクじゃダメなのか、どうやったら崩れないのか、その「心構え」と「土台作り」について解説しますね。ここを押さえるだけで、仕上がりが全然違ってくるかなと思います。
普段メイクとの決定的な違い
浴衣って、それ自体が「主役」級に華やかですよね。洋服とは全く違う、特別な存在感があります。だからこそ、メイクも普段通り…というわけにはいかないのが、難しいところであり、楽しいところでもあるかなと思います。
「湯上りの色気」と「引き算」の美学
私が思う浴衣メイクで一番大切なのは、徹底した「引き算」なんです。
目指すゴールは、「湯上りのような色気」と「控えめな華やかさ」。作り込んだ完璧な美しさじゃなくて、夏の夕暮れ、お風呂上がりのようなちょっと火照った肌や、潤んだ目元…そういう生っぽい美しさが理想ですね。この「湯上り感」こそが、浴衣の持つ非日常感と相まって、独特の色気を引き出してくれるんだと思います。
汗をかいても、それが「汚い崩れ」じゃなく「色っぽい艶」に見えるような、そんな計算されたメイクが浴衣にはぴったりだと思います。
なぜ「盛る」メイクはNGなのか?
普段の私たちは、目を大きく見せたり、肌の欠点を完璧にカバーしたりと、「盛る」こと(足し算)に慣れているかもしれません。でも、浴衣の時にそれをそのままやってしまうと、浴衣の華やかさとメイクの華やかさがケンカして、ちょっと「やりすぎ感」や「衣装っぽい」不自然さが出てしまうかも。
浴衣メイクでのNG例
- ベース:カバー力が高すぎる厚塗りファンデ。素肌感を消してしまいます。
- アイメイク:デカ目効果狙いの濃いブラウンのグラデーション、太すぎるアイライン、ゴテゴテのボリュームマスカラ。
- その他:派手すぎるカラーコンタクト、ゴージャスなつけまつ毛、ギラギラのラメ。
これらの「盛る」アイテムを一度お休みして、「引き算」を意識してみるのが成功の第一歩ですね。代わりに「肌馴染みの良い色」で陰影をつけ、「細いライン」で引き締め、「ロングマスカラ」で長さを出す。この転換が大事です。
崩れないベースメイクのやり方

夏の屋外イベントって、とにかく暑い!花火大会や夏祭りは、高温多湿の環境下で長時間過ごすことが多いですよね。だから、浴衣メイクの成否はベースメイクで8割決まると言ってもいいくらい、土台作りが大事です。
夏の屋外は想像以上に過酷な環境
日本の夏は、ただ暑いだけじゃなく「湿度」が非常に高いのが特徴です。この湿度が、メイク崩れの最大の敵!汗や皮脂が蒸発しにくく、肌の上でファンデーションと混zり合ってドロドロになりやすいんです。
実際、こうした高温多湿の環境は、体に大きな負担をかけることも指摘されています。
メイクも同じ。そんな過酷な環境を乗り切るには、普段とは違う「崩れない」ための戦略的なベースメイクが絶対に必要になります。
質感選び:「ツヤ肌」と「マット肌」の落とし穴
ここでのポイントは「質感選び」。普段人気の「ツヤ肌」仕上げは、浴衣メイクではちょっと危険かも。ファンデの油分と汗、皮脂が混zり合うと、時間が経ったときに「上品なツヤ」じゃなく、ただの「汚いテカリ」に変身しやすいんです…。
じゃあマット肌?と思うかもですが、完全なマットも「お面」みたいで、浴衣が求める「素肌感」や「潤い」とは離れてしまいます。厚塗り感も出やすいですしね。
結論:セミマットな「陶器肌」が最強な理由
そこでおすすめなのが、「セミマットな陶器肌」です。内側は潤っているけど、表面はサラッとしているような質感。これなら皮脂崩れに強いし、万が一時間が経って皮脂が浮いてきても、「自然なツヤ」として認識されやすいんですよ。
さらに、ベースをセミマットに仕上げておくことで、後から乗せるチークやハイライトの「ポイント的なツヤ」が際立ち、顔に立体感と「湯上り」の色気を両立させることができます。
崩れないベース構築ステップ
- ファンデ選び:高密着なリキッドタイプやクッションファンデ、BBクリームがおすすめです。
- 塗り方:両頬、顎、額、鼻に5点置きし、顔の中心から外側に向かって「とにかく薄く」塗り広げます。フェイスラインはほとんど塗らないくらいでOK。
- 叩き込み:ここが最重要!清潔なスポンジを使って、肌に徹底的に叩き込みます。トントンと優しくタッピングして、ファンデと肌を一体化させるイメージです。
- カバー:カバーしたいシミやクマは、ファンデを重ねるのではなく、コンシーラーで「ピンポイント」で隠します。
この「叩き込み」と「薄さ」が、崩れないベースを作るための鍵ですね。
陶器肌を叶える下地とファンデ
ベースの耐久性を決めるのは、ファンデーション以前の「化粧下地」にある、と私は思ってます。
最重要アイテム「皮脂崩れ防止下地」
選ぶ基準は、まず「皮脂崩れ防止機能」があること!これはマストですね。汗や皮脂を吸着してサラサラな状態をキープしてくれるタイプを選びましょう。プチプラ(お手頃価格)でも、デパコス(デパートコスメ)に負けないくらい優秀なアイテムがたくさん出てるので、ぜひチェックしてみてください。
自分に合う下地を見つけるだけでも、メイク持ちは格段に変わってきますよ。
応用テク:下地の色で「肌と浴衣」を繋ぐ
もうひとつ、ちょっと上級者向けのテクニックとして、下地の色で「浴衣の色」と「肌の色」のバランスを取る方法もあるんです。浴衣メイクの成功は「顔と浴衣の統一感」にかかっている、と言ってもいいくらいなんです。
例えば、ブルベ肌(青みがかった肌)の人が、黄色の浴衣(イエベカラー)を着ると、なんとなく顔と浴衣がちぐはぐに見えちゃうことがあるかも。そういう時、あえて黄みベージュやオレンジ系の下地を仕込んで、肌のトーンを浴衣側に寄せてあげると、全体の調和がとれてグッとあか抜けます。
下地を使った「ブリッジ(橋渡し)」戦略例
もちろん、自分の肌色に合った下地を使うのが基本ですが、こんな風に「浴衣との調和」を考えて下地を選ぶのも、メイクの楽しみ方のひとつかなと思います。以下に戦略例をリストアップしてみました。
- イエベ肌 × イエベ系浴衣(黄、オレンジ、赤、茶)
推奨下地:イエロー、ベージュ
効果:肌なじみを良くし、トーンを均一にします。 - イエベ肌 × ブルベ系浴衣(紺、紫、青、黒)
推奨下地:ラベンダー、ブルー
効果:肌の黄みを中和し、浴衣の持つ透明感に肌を合わせます。 - ブルベ肌 × ブルベ系浴衣(紺、紫、青、黒)
推奨下地:ブルー、ラベンダー
効果:肌の透明感を最大限に引き出し、浴衣との調和を完璧にします。 - ブルベ肌 × イエベ系浴衣(黄、オレンジ、赤、茶)
推奨下地:黄みベージュ、オレンジ系、ローズ系
効果:肌の青みを抑え、血色感をプラスし、浴衣の暖色にトーンを合わせます。
崩れを防ぐパウダーとミスト術
せっかく作ったセミマット肌も、仕上げをしないと崩れてしまいます。ベースメイクの最終工程は、構築した土台を「固定」することです。
仕上げのフェイスパウダー:ルースとプレストの使い分け
フェイスパウダーは、皮脂コントロール機能のあるサラサラ系を選んで、ベースをしっかり固定しましょう。この時、目指す仕上がりに応じて種類を使い分けるのもおすすめです。
- ルースパウダー (粉状)
ふんわりと柔らかい、ナチュラルな仕上がりを重視する場合に。ブラシで乗せるとより薄付きになります。 - プレストパウダー (固形)
隙のない、より完璧な陶器肌を目指す場合に。パフでしっかり押さえることで、密着力とカバー力が上がります。
Tゾーンや小鼻など、皮脂が出やすい部分はパフで押さえ、乾燥しやすい頬はブラシでサッと撫zる、といった使い分けも効果的ですね。
魔法のアイテム「フィックスミスト」活用術
そして、私のイチオシアイテムが「フィックスミスト(化粧崩れ防止スプレー)」です。これ、本当に優秀で、メイクの最後にシュッと吹きかけるだけじゃもったいないんです!ベースメイクの「プロセス中」に組み込むことで、その効果を最大化できますよ。
裏ワザ①:下地と混ぜる「接着剤」テクニック
タイミング:化粧下地を塗る際
方法:手のひらに化粧下地を出したら、そこにフィックスミストを数プッシュ混ぜ込みます。
効果:これを肌に塗ると、下地の密着力が劇的にアップ!下地が「強力な接着剤」みたいになって、上に乗るファンデをガッチリ掴んで離しません。肌の乾燥も防いでくれる気がします。
裏ワザ②:ベース完成直後の「圧着」テクニック
タイミング:下地、ファンデ、パウダーまで終わらせた「ベースメイク完成直後」(アイメイクなどポイントメイクの前)
方法:顔から20~30cm離して、顔全体にミストを浴びせます。
効果:これで、下地・ファンデ・パウダーの「層」がミストの水分で圧着されて一体化!メイクが乗るキャンバス自体が固定されるので、ヨレや崩れを根本から防げますよ。この一手間が、夕方の肌に大きな差を生むと思います。
浴衣のメイク応用編とタイプ別お悩み解決

完璧な土台ができたら、いよいよパーツメイクです。「湯上りの色気」やトレンドの取り入れ方から、一重さんや40代の方のお悩み、浴衣の色に合わせるコツまで、応用テクニックを全部紹介しますね!
色気チークと潤いリップのやり方
浴衣メイクの「色気」は、チークとリップで作る!と言ってもいいくらい、この2つは重要です。ベースをセミマットにした分、ここで「ツヤ」と「血色」を足していきます。
チーク:「滲む血色」を仕込むテクニック
チークは「色を付ける」んじゃなく、「内側から滲む血色を偽装する」のが目的です(笑)。お風呂上がりの火照った頬、あの感じです。
だから、パウダーチーク特有の「粉っぽさ」は避けたいところ。おすすめは断然、クリームタイプかリキッドタイプのチークですね。肌に溶け込むように仕上がって、リアルな「火照り感」が出せます。
色は赤やピンク系、コーラル系が人気ですが、濃くならないように、指に少量を取り、頬の中央や、やや広範囲に、少しずつ叩き込むように馴染ませるのがコツです。「はんなり」とした上品な印象にしたいなら、頬の少し下の位置に入れるのも効果的ですよ。
クリームチークのヨレ対策
「クリームチークって、ベースがヨレない?」と心配な方もいるかも。特に40代以上の方は、ヨレがシワに入り込むのが気になりますよね。そういう時は、クリームチークを薄く仕込んだ後、フェイスパウダーで一度セット。その上から、パウダーチークをごくごく薄くふんわり重ねる「合わせワザ」がおすすめです。内側のリアルな血色感と、表面のサラサラ感が両立できますよ。
リップ:「潤い」と「透け感」で魅せる口元
リップは絶対に「ツヤ系」か「シアー(透け感)」を選んでください。マットリップは質感が「乾き」を連想させるので、浴衣が目指す「潤い」や「色気」とは相性が悪いかも…。モード感が強すぎたり、「衣装っぽく」見えたりするのも避けたいですね。
色はやっぱり「赤」が可愛い!でも、マットな真っ赤じゃなくて、「透明感のあるシアーな赤」や「りんご飴みたいな朱赤」が狙い目です。テカテカしすぎるグロスではなく、あくまで内側から潤っているような、自然なツヤ感を狙いましょう。
塗り方:リップラインをきっちり取らず、指やブラシでポンポンとラフに塗って、輪郭をぼかすと生っぽい色気が出ますよ。まるで内側から血が滲んだような、自然な口元を演出できます。
浴衣に似合うアイラインと眉

目元や眉は、顔全体の「品格」や「柔らかさ」を決めるとっても大事なパーツです。ここも「引き算」がキーワードになってきます。
眉:顔の印象を決める「ふんわり眉」
浴衣の時は、キリッとしたシャープな眉山は作らないのが鉄則です。顔に「角」があると、和装全体の優雅さの中でそこだけ浮いて、キツい印象を与えちゃうかも。
自眉の毛流れを生かしつつ、アイブロウパウダーで隙間を埋めるように「ふんわりしたアーチ眉」か「ゆるやかなストレート眉」を目指しましょう。ペンシルで描く場合も、線を描くというより「毛を1本1本足す」イメージで。顔全体の印象が、ぐっと「たおやか」にまとまります。
アイライン:「細・切れ長・涼しげ」の三原則
アイメイクも「引き算」です。デカ目狙いの太いアイラインや、囲み目メイクはNG!
リキッドライナーで、まつ毛の隙間を埋めるように「細めの切れ長ライン」を引くのがおすすめ。色はブラックか、少し柔らかいブラウンブラックがいいですね。目尻は少しだけスッと流す感じで、跳ね上げすぎないこと。これで、涼しげで品のある目元が完成します。
忘れがちな「マスカラ」の正解
マスカラも「ゴテゴテのボリュームタイプ」は厳禁です。ダマになってしまうと、一気に品格が下がってしまいます…。
長さ重視のロングタイプを、ダマにならないよう薄めに塗布するのが正解。ここが現代メイクとの大きな違いなんですが、ビューラーでまつ毛を「ギン!」と上げすぎない、少し下がったくらいの「すだれまつ毛」も、和装特有の美意識としてはアリなんです。目を伏せたときや、下から見上げたときに、まつ毛が作る「影」の美しさや色気を重視するんですね。
「切れ長ライン」で目の横幅を強調し、「すだれまつ毛」で縦方向の派手さを抑える。これが品格ある浴衣アイメイクの基本骨格となります。
トレンドの赤シャドウとカラーライナー

基本は引き算だけど、ちょっとトレンド感も欲しいですよね。そんな時は「色」で遊ぶのがおすすめです。派手にするのではなく、「差し色」として使うのがポイント。
トレンド①:色気UPの「赤シャドウ」
最近の流行りだと「赤シャドウ」が、浴衣メイクとすごく相性がいいんです。赤シャドウが持つ「血色感」が、まるで泣いた後みたいな「うるんだ目元」を演出してくれて、色気にも繋がります。これは、第1章で述べた「湯上りの色気」という基本コンセプトが、目元にまで拡張されたトレンドとも言えるかなと思います。
ただ、赤はまぶた全体に塗ると腫れぼったく見えがち…。和装で品良く取り入れるなら、まずベージュのシャドウでまぶたのトーンを整えた後、赤シャドウを「目尻にだけ」アクセントとして入れるのが正解かなと思います。これなら腫れぼったくならず、ほんのり色気がプラスできますよ。
トレンド②:遊び心の「カラーライナー」
アイラインで遊ぶ「カラーライナー」も可愛い!浴衣の色や柄、帯の色に合わせて一色選ぶのが原則です。
- ネイビー:シックな装い。特に紺や白地の浴衣と相性が良いです。黒の延長としてニュアンス感覚で使いやすい色ですね。
- 赤:レトロな古典柄の浴衣に合わせると、すごく「粋」な雰囲気が出ます。
塗布技術としては、太く強調しないこと!まず、まつ毛の隙間を黒やブラウンのペンシルで軽く埋めておきます。その上で、カラーライナーを「目尻5mmほどの跳ね上げ」や「下まぶたの目尻側1/3」にだけアクセントとして入れると、おしゃれに決まります。
一重・奥二重のアイメイク術
一重さんや奥二重さんならではのお悩み、ありますよね。まぶたが重く見えたり、アイラインが隠れちゃったり、赤シャドウが腫れぼったく見えたり…。私も奥二重なので、その気持ちすごく分かります!これらは、適切なテクニックでちゃんと解消できますよ。
腫れぼったく見せないシャドウ術
まぶたが重く見えがちなため、「立体感」を出すことが最重要です。でも、濃い色や重い色で締めると、逆に目が小さく見えてしまう「あるある」…。
解決策は、透明感と軽さのあるブラウン(マットすぎない、ほんのりパール感があるもの)で、丁寧に陰影をつけるのが正解です。アイホール全体に明るいベージュを塗り、目を開けた時にうっすら見える位置までメインのブラウンを入れ、目のキワは濃いブラウンで細く締めます。この「陰影」が大事です。
赤シャドウは、さっき紹介した「目尻にだけ赤を入れる」方法なら、一重・奥二重の方でも腫れぼったくならずモダンな目元になれるので、ぜひ試してみてほしいです。
【最重要】一重・奥二重さんのアイライン術
一番の難関はアイラインかも。目を閉じてまつ毛のキワに引いても、目を開けたらまぶたに隠れて全く見えない…(泣)。太く引くと、二重幅が全部潰れて逆に目が小さく見えるし…。
このお悩みの解決策は、常識を覆すんですが、「目を開けたまま引く」ことなんです!
- 鏡をまっすぐ見て、目をパッチリ開けます。(伏し目にしたり、閉じたりしない)
- その状態で、目を開けた時に「ラインが見えてほしい位置」(まぶたの延長線上)に、目尻のライン(長さ5mm~1cm)を引きます。
- 次に、目尻から黒目の中央あたりまで、目を開けたまま「見える位置」にラインを繋げていきます。
- 目を閉じると、そのラインはまつ毛のキワから離れた位置にあったり、ガタガタに見えたりしますが、それで正解です!
これぞ「フェイクの目尻」。目を開けた時に、まぶたに隠れない完璧な切れ長ラインとして機能してくれますよ。最初は難しいかもですが、練習する価値アリのテクニックです!
40代の品格と年代別ポイント
年代によっても、目指す美のゴールや、カバーしたいお悩みは少し変わってきますね。
10代(中高生)
テーマ:素材(透明感)を活かす
素材の「透明感」を活かすのが一番!アイメイクは控えめにして、浴衣と同じ色のアイシャドウをワンポイントで入れたり、ラメを黒目の下に少しだけ乗せたりする程度が華やかで好ましいです。リップも発色が強すぎない、シアーな赤系やピンクベージュを選び、ナチュラルな血色感をプラスするのが可愛いですね。
20代
テーマ:トレンド(華やかさ)を乗せる
「トレンド感」と「華やかさ」を両立させたいお年頃。この記事で紹介したカラーライナーや赤シャドウに挑戦するのに最適な年代ですね。品格は忘れずに、目頭に輝きをプラスするなど、ポイントメイクをしっかり楽しむのがいいかなと思います。
30代・40代
テーマ:品格(ツヤと血色)を仕込み、崩れ(くすみ)と戦う
「品格」と「ツヤ・血色感」、そして何より「崩れにくさ」が最重要テーマになってきますね。
最大の課題は「メイク崩れ」と「肌のくすみ」かも。ベースメイクは、第1章で解説したフィックスミストのテクニックが特に有効です。肌がくすんで見えるのがお悩みの場合は、ピンク系やラベンダー系の化粧下地を使って、血色感をしっかり仕込むのがおすすめです。くすみを光で飛ばしてくれる効果が期待できますよ。
アイメイクは派手にせず、浴衣に合わせたカラーを「目尻側」にさりげなく入れるくらいが、洗練された大人の余裕を感じさせます。ツヤ感と自然な仕上がりが何より重要ですね。
特に年代が上がると肌のお悩みは個人差が大きいですし、肌が敏感になることもあります。もし新しい化粧品を試す場合は、事前にパッチテストをするなど慎重に判断してくださいね。心配な場合は、皮膚科のお医者さんに相談するのが一番安心かなと思います。
紺や赤など浴衣の色に合わせるコツ

ポイントメイクの色選び、迷ったら「浴衣や帯、小物の色とリンクさせる」のが一番簡単で、間違いなく統一感が出ます!
最優先は「浴衣との統一感」
例えば、イエベの人が「紺の浴衣」(ブルベカラー)を着る場合、パーソナルカラーを優先してオレンジのシャドウを使うと、顔と浴衣がちぐはぐになってしまうかも。この場合、パーソナルカラーに関わらず、紺の浴衣に合わせてブルーやラベンダー、ネイビーのアイシャドウやライナーを使うほうが、はるかに洗練された印象になります。
自分のパーソナルカラーは、第1章で解説した「化粧下地」で調整(ブリッジ)し、ポイントメイクは浴衣の色に合わせるのが、最も高度な戦略です。
浴衣の色・柄別 推奨メイクコーディネート
浴衣のタイプ別に、推奨されるメイク戦略をリスト形式でまとめてみました。
- 紺・青系(寒色)の浴衣
戦略:クール、シック、透明感。浴衣と同系色でまとめる。
アイカラー:ネイビー、ブルー、ラベンダー、グレー
ライナー:ネイビー、ブラック
リップ:シアーな赤、ローズ系 - 赤・ピンク系(暖色)の浴衣
戦略:華やか、キュート。メイクにも色をプラス。
アイカラー:ピンク、オレンジ、ゴールド、ブラウン
ライナー:ブラウン、ピンク、イエロー
リップ:赤系(りんご飴など)、ピンクベージュ - 白・ベージュ系(ニュートラル)の浴衣
戦略:上品、モダン。帯や小物の色をアクセントとして取り入れる。
アイカラー:(帯の色に合わせる)、グレイッシュ、ベージュ
ライナー:ブラウン、または(帯の色)
リップ:(帯の色に合わせる)、オレンジ - 古典柄・レトロの浴衣
戦略:「粋」な雰囲気を強調。赤を差し色にする。
アイカラー:ベージュ(控えめ)、目尻に赤
ライナー:赤のカラーライナー、ブラック(細く)
リップ:シアーな赤リップ(輪郭ぼかす)
プロの化粧直しテクニック
どれだけ完璧にベースを構築しても、長時間の屋外活動では最低限のお直しは必要になりますよね。でも、この「お直し」こそが、更なる崩れを招く落とし穴なんです!
絶対NG!「塗り壁」お直し
最大のNG行動は、汗をかいた肌の上から、汗も拭かずにファンデやフェイスパウダーを重ねること。これは絶対にダメ!汗や皮脂で崩れた層の上に新しい化粧品を重ねる「塗り壁」行為であり、肌にうまくメイクが載らず、ヨレやムラを悪化させるだけです。毛穴落ちもひどくなりますしね…。
鉄則:「リセット」してから「再構築」
メイク直しは「何を塗るか」ではなく、「いかに正しくリセットするか」が鍵です。
- 【除去】まず、ティッシュを肌に優しく当てて、こすらずに「押さえて」汗や余分な皮脂をオフします。あぶらとり紙は、皮脂を取りすぎて乾燥を招くこともあるので、私はティッシュオフ派です。
- 【保湿・リセット】(推奨)顔全体にミスト化粧水を軽く吹きかけ、再度ティッシュで押さえます。これで肌が保湿され、こびりついた「乾いた皮脂」も浮き上がらせて除去できます。
- 【修復】ヨレや崩れがひどい部分「のみ」、コンシーラーやファンデーション(クッションファンデが便利!)をごく少量、ピンポイントで乗せて馴染ませます。全体に塗り直すのはNGです。
- 【再固定】最後に、フェイスパウダーをTゾーンやテカリが気になる部分に軽く乗せ、肌をサラサラの状態に戻します。
この手順を踏むだけで、朝の仕上がりに近い状態まで復活できるかなと思います。
最小限の「携帯アイテム」と「秘密兵器」
浴衣の時はバッグも小さいので、持ち物は最小限にしたいですよね。必須なのは「ティッシュ」「フェイスパウダー」「リップ」「ミスト」の4点かなと思います。
そして、私がポーチに忍ばせる「秘密兵器」が、「メイク直し綿棒(クレンジング剤付き)」です!
ティッシュやパウダーじゃ修復不可能な「アイラインの滲み」や「小鼻の周りのファンデの溜まり」、「マスカラのポロ落ち」ってありますよね。あれは上から重ねても絶対に綺麗になりません。
クレンジング剤やファンデーションが染み込んだ綿棒(個包装になってるものが便利!)なら、そのエラー箇所だけをピンポイントで「消去(削除)」できます。崩れた箇所を一度「更地」に戻してから、パウダーやコンシーラーで「再構築」する。この「編集」という発想が、完璧なお直しを実現しますよ。これ、本当におすすめです!
完璧な浴衣 メイクで夏を楽しむ
浴衣メイクのポイント、たくさん紹介してきましたが、いかがでしたか?
「引き算」が基本と言いつつ、崩れ対策では「足し算(=一手間)」が必要だったり、なかなか奥が深いですよね。テクニックも大事ですが、私が思う一番のポイントは「楽しむ気持ち」かなと思います。普段とはちょっと違う「引き算」の浴衣 メイクで、いつもと違う自分を発見するのも、夏の醍醐味ですよね。
完璧を目指しすぎず、浴衣という特別な衣装をまとって、大切な人との時間を思いっきり楽しんでください。
この記事が、あなたの素敵な夏の思い出作りのお手伝いになれば、私もすごく嬉しいです。ぜひ、自分らしい浴衣メイクを見つけてくださいね!
