焼き鳥ちょうちんの部位はどこ?味や値段、食べられる店まで解説

焼き鳥屋で「ちょうちん」というメニューを見かけたことはありますか?その独特な見た目から、焼き鳥 ちょうちん 部位はどこなのか、どんな味がするのか、もしかして気持ち悪いのでは…と気になっている方も多いでしょう。この記事では、希少部位であるちょうちんの正体、特にきんかんと呼ばれる部分の秘密から、具体的な食べ方、気になる値段、そして都内で食べられる店まで、あなたの疑問をすべて解決します。
- ちょうちんが鶏のどの部位かわかる
- ちょうちんの味や食感の特徴がわかる
- おすすめの食べ方や都内の名店がわかる
- 自宅で調理する際の注意点がわかる
焼き鳥ちょうちんの部位とは?基本情報を解説
- ちょうちんの名前の由来
- きんかんとヒモで構成される希少部位
- 見た目が気持ち悪いと言われる理由
- ちょうちんは一体どんな味なの?
- ちょうちんの栄養価とカロリー
ちょうちんの名前の由来
焼き鳥の「ちょうちん」という風情のある名前は、その特徴的な見た目に由来しています。お店によって串の刺し方は異なりますが、一般的には串の先端に丸い「きんかん」を引っかけるようにして提供されます。
この、串からきんかんがぶら下がっている様子が、まるで日本の伝統的な照明器具である「提灯(ちょうちん)」のように見えることから、この名が付けられたと言われています。焼き鳥の名前は、部位の音や見た目から名付けられることが多く、ちょうちんもその代表的な例の一つなのです。
きんかんとヒモで構成される希少部位
ちょうちんは、実は一つの部位ではなく、「きんかん」と「ヒモ」という2つの部位を1本の串に刺したものです。これらは雌鶏の卵巣周辺にある内臓系の部位にあたります。
きんかんとは?
「きんかん」とは、鶏の卵巣内にある、卵として産み落とされる前の未成熟な卵(卵黄)のことです。柑橘類の金柑に見た目が似ていることから、この名前が付きました。卵の殻や卵白が形成される前の、純粋な卵黄の部分と考えると分かりやすいでしょう。
ヒモとは?
「ヒモ」は、きんかんが通る輸卵管(ゆらんかん)や卵巣にあたる部分を指します。長くひも状の形をしています。お店によっては「みち」と呼ばれることもあります。
これらの部位は、鶏1羽から串1本分しか取れないため、非常に価値の高い希少部位として扱われています。そのため、大手チェーン店などでは見かけることが少なく、こだわりを持つ焼き鳥の専門店などで提供されることが多いメニューです。
見た目が気持ち悪いと言われる理由
ちょうちんはその美味しさで多くの食通を唸らせる一方、「見た目が気持ち悪い」「グロい」と感じてしまう方がいるのも事実です。その主な理由は、やはりその独特のビジュアルにあります。
特に、卵巣部分には大小さまざまな大きさのきんかんが連なっていることがあり、その粒々とした集合体のような見た目が、一部の人に生理的な抵抗感を与えてしまうことがあります。また、「卵巣」や「輸卵管」という内臓の部位そのものに対して、食べることに躊躇してしまう方も少なくありません。
確かに初めて見る方にとっては衝撃的な見た目かもしれませんが、勇気を出して一口食べれば、その見た目とのギャップに驚くはずです。食わず嫌いをしてしまうには、あまりにもったいない美味しさを持っています。
ちょうちんは一体どんな味なの?
見た目のインパクトが強いちょうちんですが、その味わいは絶品です。2つの部位から構成されているため、一度に異なる食感と風味を楽しめるのが最大の魅力と言えるでしょう。
部位 | 味の特徴 | 食感の特徴 |
---|---|---|
きんかん | 通常の卵黄をさらに凝縮したような、非常に濃厚でクリーミーな味わい。 | プチっと弾けるような独特の歯ごたえ。半熟卵の黄身に近いが、より弾力がある。 |
ヒモ | 味自体は淡白でクセが少ない。 | ホルモンのようなコリコリ、クニュクニュとした歯ごたえのある食感。 |
この二つを一緒に口の中に入れることで、ヒモの歯ごたえのある食感に、きんかんの濃厚な黄身がとろりと絡み合い、他にはない一体感のある美味しさが生まれます。特に甘辛いタレとの相性は抜群で、一度食べるとやみつきになる人が多いのも頷けます。
ちょうちんの栄養価とカロリー
ちょうちんの栄養価は、主に「きんかん」に由来すると考えられています。きんかんは卵黄そのものであるため、その栄養成分も鶏卵の卵黄とほぼ同じとされています。
一般的に、卵黄には良質なたんぱく質をはじめ、目の健康維持に役立つとされるビタミンA、カルシウムの吸収を助けるビタミンD、そして必須アミノ酸などがバランス良く含まれているという情報があります。
一方で、ヒモの部分はタンパク質やビタミン、ミネラルを含むとされますが、1本に含まれる量は少ないため、栄養面での貢献度は限定的です。カロリーについては、卵黄が主体となるため、焼き鳥の部位の中では比較的高めになる傾向があります。食べ過ぎには注意が必要ですが、栄養価の高い部位であると言えるでしょう。
焼き鳥ちょうちんという部位の楽しみ方
- おすすめのちょうちんの食べ方
- ちょうちんが食べられる店を紹介
- ちょうちんの値段の相場は?
- 自宅で調理する際の焼き方のコツ
- 食中毒の心配はないの?
- 焼き鳥ちょうちんの部位を知って楽しもう
おすすめのちょうちんの食べ方
せっかくの希少部位ちょうちんを味わうなら、その美味しさを最大限に引き出す食べ方で楽しみたいものです。お店で注文した際には、ぜひ以下の食べ方を試してみてください。
最もおすすめなのは、きんかんとヒモを一緒に、一口で味わうことです。別々に食べるのではなく、一気に口に含むことで、それぞれの食感と味わいが絶妙なハーモニーを奏でます。
きんかんを口の中でプチっと弾けさせると、濃厚な黄身が溢れ出します。それを淡白なヒモと甘辛いタレに絡めながら食べるのが、ちょうちんの醍醐味です!洋服を汚さないためにも、思い切って一口でいくのがおすすめですよ。
また、味付けは塩よりも断然タレが推奨されます。ヒモの部分が淡白なため、濃厚なきんかんの味を受け止めつつ、全体の味を引き締めてくれる甘辛いタレとの相性が非常に良いからです。お店によっては、きんかんを潰して、つくねなどを絡めて食べることを推奨している場合もあります。
ちょうちんが食べられる店を紹介
ちょうちんは希少部位であるため、どこの焼き鳥屋でも食べられるわけではありません。ここでは、こだわりのちょうちんが食べられると評判の東京の名店をいくつか紹介します。
1. 陀らく(だらく) – 渋谷
渋谷の喧騒の中に佇む、隠れ家的な雰囲気の名店です。カウンター席のみのアットホームな空間で、丁寧に焼き上げられた絶品の焼き鳥を味わえます。しっとりとしたささみはもちろん、口の中で弾けるちょうちんは多くのファンを魅了しています。
2. 鳥佳(とりよし) – 恵比寿
恵比寿で人気を博す焼き鳥店です。名物の「特製鶏皮焼き」をはじめ、ちょうちん、おたふくなど、様々な希少部位を提供しています。素材の味を活かした美しい焼き鳥は、どれを食べても満足できること間違いありません。
3. 鳥さわ22 – 西麻布
西麻布に位置する、都内でもトップクラスと評される焼き鳥の名店です。シックで洗練された空間で、最高の焼き鳥コースを堪能できます。もちろん、ちょうちんも提供されており、その味わいは格別です。
ちょうちんの値段の相場は?
ちょうちんの値段は、提供されるお店の形態や、通販などで購入するかによって大きく異なります。一般的な相場を知っておくと、お店選びの参考になるでしょう。
提供場所 | 値段の相場(1本あたり) | 特徴 |
---|---|---|
焼き鳥店・居酒屋 | 約200円~500円 | 高級店や専門店では価格が高くなる傾向があります。コース料理の一品として提供されることも多いです。 |
通販・精肉店 | 約300円~700円(500gあたり) | 生の状態で販売されています。串に刺されていない状態(玉ひも)で安価に手に入ることもありますが、送料がかかる場合があります。 |
店舗で食べる場合、希少部位であることから少し高めの価格設定になっていますが、プロが最高の状態で焼き上げたものを食べられる価値は十分にあります。一方、自宅で楽しみたい場合は通販を利用すると、比較的リーズナブルに入手することが可能です。
自宅で調理する際の焼き方のコツ
通販などで生のちょうちんを手に入れた場合、ご家庭でも美味しく調理することが可能です。フライパンを使った簡単な焼き方とコツを紹介します。
まず下処理として、きんかんとヒモを優しく水洗いします。きんかんは非常にデリケートで、強く洗うと卵巣から取れたり割れたりする可能性があるため、丁寧に扱うことが重要です。
調理のポイントは、火を通しすぎないことです。特にきんかんは、加熱しすぎると固くなり、せっかくのトロリとした食感が失われてしまいます。
フライパンでの簡単調理法
- 薄く油を引いたフライパンを熱し、串に刺したちょうちんを並べます。
- 酒を少量(大さじ1程度)ふりかけ、蓋をして3~4分、中火で蒸し焼きにします。
- 串を裏返し、反対側も2~3分焼きます。
- 両面に火が通ったら、市販の焼き鳥のタレや、醤油・みりん・砂糖で作った自家製タレを絡めて完成です。
酒を入れて蒸し焼きにすることで、鶏特有の臭みが取れ、中までふっくらと火を通すことができます。
食中毒の心配はないの?
ちょうちんに限らず、鶏肉には食中毒の原因となる菌が付着している可能性があります。特に注意が必要なのが「カンピロバクター」や「サルモネラ属菌」です。
加熱は中心部まで十分に
これらの菌は熱に弱いため、食中毒を防ぐためには、中心部まで十分に加熱することが最も重要です。特に自宅で調理する際は、見た目が焼けていても中が生焼けということがあるため、注意深く加熱しましょう。
一部の飲食店では、新鮮さを理由に半生やレアな状態で提供されることがありますが、食中毒のリスクはゼロではありません。特に、小さなお子様や高齢の方、抵抗力が弱い方は、しっかりと火が通ったものを食べるようにしてください。
(参照:厚生労働省「食中毒」)
適切な知識を持ち、正しく調理・喫食することで、安全に美味しくちょうちんを楽しむことができます。
焼き鳥ちょうちんの部位を知って楽しもう
- 焼き鳥のちょうちんは「きんかん」と「ヒモ」の2つの部位からなる
- きんかんは卵になる前の未成熟な卵黄のこと
- ヒモはきんかんが通る輸卵管や卵巣の部分
- 鶏1羽から1本しか取れない希少部位である
- 名前の由来は見た目が提灯に似ていることから
- きんかんは濃厚でクリーミーな味わい
- ヒモはコリコリとしたホルモンのような食感
- 独特の見た目から気持ち悪いと感じる人もいる
- 味付けは甘辛いタレがおすすめ
- 食べる際はきんかんとヒモを一口でいくのがベスト
- 店舗での値段は1本200円から500円が相場
- 通販では比較的安価に購入可能
- 自宅で焼く際は火の通しすぎに注意する
- 食中毒予防のため中心部までしっかり加熱することが重要
- 見た目とのギャップが魅力の奥深い味わいの焼き鳥