浴衣の人気色は？男女別トレンド徹底解説

夏のイベントに向けて、浴衣の人気色を調べている方が多いのではないでしょうか。特に高校生にとっては、友人との写真写りも考えて、トレンドの色選びは重要ですよね。また、夏祭りや花G大会などのデートシーンでは、男ウケを意識した浴衣の色選びも気になるところです。もちろん、カップルで楽しむためにメンズ浴衣の流行色や、いつもと違う少し色っぽい雰囲気を演出できるカラーについても知りたいかもしれません。この記事では、レディースからメンズまで、最新の浴衣の人気色を、選び方のポイントと共に徹底解説します。

レディース浴衣の人気色の最新傾向

定番の紺や黒が持つ魅力

浴衣の色選びで迷ったとき、定番である紺（ネイビー）や黒は非常に頼りになる選択肢です。これらは流行に左右されにくく、何年にもわたって多くの方に選ばれ続ける確かな理由があります。

最大の理由は、多くの方が実感するように「引き締め効果」です。濃い色は視覚的に体を細く見せてくれるため、スタイルアップを期待できます。特に浴衣は寸胴に着付けるため、膨張色よりも収縮色の方がすっきりと見えることが多いのです。

また、色が与える印象も重要です。紺色は日本古来の「藍色」にも通じ、清楚で上品な「大和撫子」といった印象を与えます。一方、黒色はシックでモダン、高級感のある大人っぽい雰囲気を演出します。どちらも落ち着きと品格を感じさせ、年齢を問わず長く愛用できるカラーです。

実用的な面では、汚れが目立ちにくいというメリットも見逃せません。夏祭りや花火大会では、屋台での食べ歩きや、屋外のベンチに座ることも多いため、汚れを気にせずアクティブに楽しめるのは大きな利点です。ただし、暗い色は夜間に背景と一体化しやすい、あるいは夏場には少し重く暑そうに見えてしまう可能性もあります。その対策として、帯や小物（帯締め、髪飾りなど）に白や黄色、赤といった明るい色を取り入れてコントラストをつけ、バランスを取るのがおすすめです。

トレンドは白とくすみカラー

ここ数年のレディース浴衣で大きなトレンドとなっているのが、白ベースの浴衣と、ニュアンスカラーとも呼ばれる「くすみカラー」の浴衣です。

白ベースの浴衣は、なんといっても涼しげで清潔感があるのが最大の魅力です。顔の近くに明るい色があることで、レフ板のように光を集め、顔色をパッと明るく見せてくれる効果が期待できます。また、白地はキャンバスのように、どんな色の柄や帯とも相性が良いのが特徴です。鮮やかな花柄も、シックな古典柄も、白地の上で美しく映えます。

一方、グレージュ、スモーキーブルー、ラベンダーピンク、ピスタチオグリーンといった「くすみカラー」は、透明感と大人可愛い雰囲気を両立できると爆発的な人気を集めています。派手すぎず、かといって地味でもない絶妙な色合いが、洗練された印象を与え、SNSでの写真映えもすると好評です。

高校生に人気の淡い色合い

高校生の間では、水色、ミントグリーン、ベビーピンク、淡いイエローといった淡いパステル系のカラーが特に人気を集めています。これらの色は、10代ならではの若々しさと爽やかさ、そしてピュアな可愛らしさを一度に表現できるため、夏の特別な思い出を作るのにぴったりです。

淡い色は、友人とお揃いのコーディネート（シミラールック）を楽しむのにも適しています。例えば、全員で水色の浴衣で揃えたり、それぞれがピンクや水色など色違いの浴衣を選び、帯の色を白で統一したりと、グループでの楽しみ方が広がるのも人気の理由です。

涼しげな色は男ウケ抜群

デートシーンなど、男ウケを意識する場面では、涼しげで清楚な印象を与える色が好まれる傾向にあります。実際に、多くの女性向けメディアが実施するWEBアンケートなどでも、男性が好きな女性の浴衣の色として「水色」や「青系」「白」が常に上位にランクインしています。（参考：マイナビウーマン「男性が「彼女に着てほしい」浴衣の色ランキング」）

これらの色は、清潔感や奥ゆかしさを感じさせ、夏の暑さの中で清涼感を与えてくれます。「派手すぎず、控えめな美しさ」に魅力を感じる男性は多いようです。特に紺地や白地に、朝顔や撫子（なでしこ）、紫陽花（あじさい）といった古典的な花柄が描かれたデザインは、世代を問わず好印象を与えやすいでしょう。

色っぽく見せるなら紫や黒

可愛らしさや爽やかさだけでなく、いつもとは違う少し色っぽい大人の魅力を演出したい場合は、紫や黒が効果的です。

紫は古くから高貴な色とされ、ミステリアスで艶やかな印象を与えます。濃い紫であれば大人っぽく、ラベンダーのような淡い紫であれば上品な色気を演出できます。白地や黒地に紫の柄が入っているデザインも、洗練された印象になります。

前述の通り、黒はシックで大人っぽい色の代表格です。特に黒地に赤や白、金魚といった大胆な柄（例えば大輪の牡丹や百合）が描かれた浴衣は、非常に華やかで目を引きます。黒が肌の白さを際立たせるため、肌とのコントラストも強調され、艶っぽさが際立ちます。

印象別に見るカラーの効果

浴衣の色が与える印象はさまざまです。パーソナルカラー（イエベ・ブルベ）も参考になりますが、まずは自分が「どう見られたいか」という視点で色を選ぶのも一つの簡単な方法です。代表的な色が持つイメージと、おすすめのシーンを一覧表にまとめました。

帯との配色で印象アップ

浴衣の印象は、面積の大きい浴衣本体だけでなく、体の中心に来る帯との組み合わせ次第で大きく変わります。浴衣を選んだら、次に帯とのカラーコーディネートも楽しみましょう。基本的な配色のコツを2つ紹介します。

同系色コーデ（ワントーン）

浴衣の色と帯の色を同じ系統の色相（例：水色の浴衣に紺色の帯、ベージュの浴衣に茶色の帯、ピンクの浴衣に赤色の帯）でまとめる方法です。色合いに濃淡をつけるのがポイントです。全体に統一感が生まれ、上品で洗練された印象に仕上がります。失敗が少なく、浴衣初心者にもおすすめの組み合わせです。

反対色コーデ（アクセント）

浴衣の色と帯の色を反対色（補色に近い色）で合わせる方法です。例えば、紺地の浴衣に黄色の帯、白地の浴衣に赤色の帯などが代表的です。帯がコーディネートのアクセントとなり、メリハリのある華やかで活発な印象になります。レトロモダンな雰囲気を出したい場合にも効果的です。

メンズ浴衣の人気色と選び方

メンズ浴衣の定番は紺・黒・グレー

メンズ浴衣の選び方は、レディースに比べてシンプルです。まずは「紺」「黒」「グレー」の3大定番色を押さえておけば間違いありません。これらの色は洋服でいうところのベーシックスーツの色と同じで、TPOを選ばず、誰にでも似合いやすいのが特徴です。

これらの色は、男性らしい落ち着きと清潔感を演出し、浴衣を初めて購入する方や、長く着られる一着を探している方には、まずこの3色から選ぶことをおすすめします。女性の華やかな浴衣姿ともバランスが取りやすい色です。

メンズ浴衣は、浴衣本体の色で個性を出すよりも、帯の色でアクセントを加えるのが一般的です。例えば、黒の浴衣に白やグレーの帯を締めると粋な印象に、紺の浴衣にからし色や茶系の帯を合わせると柔らかくお洒落な印象になります。帯の結び方も、一般的な「貝の口」だけでなく、「浪人結び」などで変化をつけるのも良いでしょう。

2025年メンズトレンド柄

定番色の浴衣を選ぶ場合、無地もシンプルで素敵ですが、柄でトレンド感や個性を出すのがおしゃれです。近年人気の高いメンズ浴衣の柄を紹介します。

しじら織り（縦縞）

生地の表面に凹凸（シボ）がある「しじら織り」は、生地が肌に張り付かず、非常に涼しいのが特徴です。シンプルな縦縞（ストライプ）は、体をシャープに、背を高く見せる効果もあり、機能性とデザイン性を兼ね備えた最も人気の高い柄の一つです。

古典柄（麻の葉・紗綾形など）

麻の葉、紗綾形（さやがた）、青海波（せいがいは）、市松模様といった日本の伝統的な「古典柄」も根強い人気があります。これ見よがしな派手さはありませんが、歴史に裏打ちされたデザインは「粋」な大人の雰囲気を演出し、こだわりを感じさせます。

楊柳（ようりゅう）や絣（かすり）

最近では、よりナチュラルでリラックスした風合いが注目されています。柳の葉のように縦に細長いシワ加工が施された「楊柳（ようりゅう）」生地や、染め糸と染めない糸を織り交ぜることで生まれる、染めムラが味わい深い「絣（かすり）」風の柄も人気です。無地ライクながらも生地自体に表情があるため、こなれた印象を与えます。

人とかぶらない色の選び方

「定番色では物足りない」「友人とかぶりたくない」という中級者以上の方には、定番色以外のカラーも選択肢になります。

例えば、緑系（カーキ、オリーブグリーン、深緑）や茶系（ブラウン、ベージュ）、生成り（アイボリー）などは、落ち着いた色味でありながら、定番色にはない個性を出すことができます。これらのアースカラーは日本人の肌なじみも良く、意外と着こなしやすい色です。特に生成りやベージュは、涼しげで優しい印象を与えます。

浴衣の人気色の総まとめ

最後に、この記事で解説した浴衣の人気色に関するポイントを、改めて一覧でまとめます。

• レディース浴衣のトレンドは白ベースとくすみカラー
• 白やくすみカラーは透明感やSNS映えで人気
• 定番の紺や黒は着痩せ効果と上品さが最大の魅力
• 高校生には水色やピンクなど淡いパステルカラーが人気
• 男ウケを意識するなら水色や青、白といった清楚で涼しげな色
• 色っぽい雰囲気を演出したい場合は紫や黒も選択肢になる
• 白や淡い色の浴衣を選ぶ際はインナーでの透け対策が必須
• 浴衣の印象は帯との配色（同系色か反対色）で大きく変わる
• メンズ浴衣は紺・黒・グレーの3大定番色が不動の人気
• メンズは色よりも柄でトレンドを取り入れるのが主流
• メンズのトレンド柄は「しじら織り」や「古典柄」
• 最近は「楊柳」や「絣」風の柄もメンズで注目されている
• メンズで個性を出すなら緑系や茶系のアースカラーもおすすめ
• 浴衣の色選びは自分が「どう見られたいか」で決めると失敗しにくい

ハーモニーニッポン

ブロガー

日々の生活の中に「和の心」を取り入れるライフスタイルを発信中。 ハーモニーニッポンでは、日本の四季・食・文化の魅力を世界に伝える記事を執筆しています。 好きな食べ物は焼き鳥。