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着物の部屋着で過ごす至福の時間!選び方からお手入れまで徹底解説

着物の部屋着で過ごす至福の時間
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最近、おうち時間をより豊かに過ごしたいという方が増えていますね。そんな中で注目されているのが、着物の部屋着という選択肢です。でも、いざ取り入れようと思うと、着付けが難しそうだなとか、普段の洗濯はどうすればいいんだろう、といった不安を感じることもあるかもしれません。特にメンズやレディースといった性別による違いや、無印などの身近なブランドで買えるのか、夏や冬といった季節ごとの使い分け、そして何よりトイレや家事の時の動きやすさなど、気になるポイントはたくさんありますよね。

私自身も和装の雰囲気が大好きでいろいろ調べてみたのですが、実は現代の和装ルームウェアやパジャマは、驚くほど機能的で扱いやすくなっているんです。この記事では、そんな着物の部屋着の魅力や、毎日の生活に上手に取り入れるためのちょっとしたコツを、私の視点でお伝えしていきます。これを読めば、きっとあなたにぴったりの「和のくつろぎ」が見つかるはずですよ。それでは、一緒に見ていきましょう。

記事のポイント
  • 自分に合った着物の部屋着の種類と季節ごとの選び方
  • 家事やトイレといった日常動作をスムーズにするコツ
  • お気に入りの一着を長く愛用するための洗濯とお手入れ方法
  • 2025年以降のトレンドを取り入れたおしゃれな着こなし

究極の部屋着としての着物の魅力

作務衣、甚平、半纏の3種類の主な用途と特徴を比較したスライド画像。

家の中で過ごす時間を最高のリラックスタイムに変えてくれるのが、着物の部屋着の素晴らしいところです。ここでは、なぜ和装が室内着として優れているのか、その理由をカテゴリー別に掘り下げていきます。

動きやすさが魅力の作務衣の機能性

作務衣は、もともと禅宗の僧侶が日々の労働(作務)を行う際に着用していた衣服をルーツとしています。そのため、掃除や薪割りといった激しい動きにも耐えうる実用性と機動性が追求されているのが最大の特徴ですね。現代において「着物の部屋着」として作務衣が選ばれる理由は、まさにこの「動ける和装」という点に尽きるかなと思います。洋服のように身体を締め付けるボタンやファスナーが少なく、布を重ねて紐で結ぶという構造そのものが、深いリラックス効果を生んでいるのかもしれません。

締め付けからの解放、自在な温度調節、仕事とリラックスのスイッチ切り替えを説明する図解。

構造的には、上下が分かれたセパレートタイプになっており、上着は紐で結ぶだけ、ズボンはウエストがゴムや紐で調節できるものが主流です。これにより、洋服のパジャマやスウェットと同じような気軽さで着脱ができます。また、作務衣の優れた点として「温度調節の柔軟性」が挙げられます。胸元の合わせ具合を少し広げたり詰めたりするだけで、衣服内の空気の流れをコントロールできるんです。これは、密閉性の高い洋服にはない大きなメリットですね。冬場は重ね着をしても着膨れしにくく、夏場は風を通して涼しく過ごせる、まさに日本人の知恵が詰まった一着です。

現代のライフスタイルに合わせた進化

最近の作務衣は、スマホを入れるための大きめのポケットが付いていたり、袖口がゴム仕様になっていて水仕事がしやすくなっていたりと、さらに進化しています。素材についても、伝統的な綿100%だけでなく、吸汗速乾性に優れたポリエステル混紡のものも増えています。「ちょっとそこまで」の外出や、リモートワーク中の急なオンライン会議でも、作務衣なら「きちんとして見える」ので、オンとオフを緩やかに繋ぐホームウェアとして完璧な役割を果たしてくれます。私自身も、一日中作務衣で過ごすことがありますが、だらしない感じがせず、背筋が少し伸びるような心地よさが気に入っています。

作務衣の選び方のコツ

家事を中心にするなら「筒袖」タイプ、寝間着としての快適さを重視するなら「リブなし」のゆったりしたシルエットを選ぶのが私のおすすめです。生地の厚みも通年用から夏用の薄手まであるので、季節に合わせて数着持っておくと便利ですよ。

甚平やしじら織りが生む夏の清涼感

日本の蒸し暑い夏において、最強の着物の部屋着といえばやはり甚平(じんべい)でしょう。甚平の構造をよく見てみると、袖口と肩のつなぎ目などが「タコ糸」で粗く編まれているのがわかります。これが実は、天然のベンチレーション(換気機能)として働いているんです。ここから熱気が逃げ、外の空気が入り込むことで、衣服の中に熱がこもるのを防いでくれるんですね。江戸時代から続くこの知恵が、現代のエアコンに頼りすぎない涼しさを作っていると思うと、なんだかワクワクしてきませんか?

さらに、夏を快適にするための工夫は「織り」にも隠されています。その代表格が「しじら織り」です。しじら織りは、糸の張力をあえて不均一にして織ることで、表面に「シボ」と呼ばれる細かな凹凸を生み出します。この凹凸があるおかげで、生地が肌に面ではなく「点」で接触することになります。汗をかいても生地が肌にべったりと張り付かず、常に隙間を風が通り抜けるような清涼感が得られるわけです。これは物理的な構造による涼しさなので、化学繊維の接触冷感とはまた違った、ナチュラルで優しい涼しさが楽しめます。お風呂上がりに、冷えた麦茶を飲みながら甚平で過ごす時間は、まさに日本の夏の原風景そのものですね。

甚平のタコ糸による換気システムとしじら織の凹凸が肌に点で触れる仕組みを解説したスライド。

甚平の着用シーンの広がり

以前は「お祭りや花火大会の服」というイメージが強かった甚平ですが、最近では「お風呂上がりのリラックスウェア」として定着しています。吸水性の良い綿素材の甚平は、湯冷めを防ぎつつ余分な湿気を逃がしてくれるので、寝つきも良くなる気がします。また、最近では膝下まで隠れるロング丈のズボンを採用したモデルも人気です。これは、冷房が効いた部屋で足元が冷えるのを防ぎたいという、現代ならではのニーズに応えたものですね。和装の伝統を守りつつ、今の暮らしに合わせて微調整されているのが甚平の面白いところです。

麻の素材感とガーゼ浴衣の快適な睡眠

寝る時の着心地にこだわりたい方には、浴衣スタイルの着物の部屋着が最適です。特に「和晒(わざらし)」という製法で作られたガーゼ浴衣は、一度袖を通すと虜になるほど。通常の生地は数十分で薬品処理をして仕上げますが、和晒は4日間ほどかけてじっくりと繊維の不純物を取り除きます。そのため、繊維の形が壊れず、空気をたっぷり含むことができるんです。この究極に柔らかい肌触りは、敏感肌の方や質の高い眠りを求める方にとって、これ以上ない選択肢になるはずです。寝返りを打つたびにふんわりと空気が入れ替わるような感覚は、洋服のパジャマではなかなか味わえません。

また、夏の寝間着として忘れてはならないのが「麻(リネン・ヘンプ)」素材です。麻は天然繊維の中で最も熱伝導率が高く、肌に触れた瞬間に体温を奪ってくれる特性があります。また、吸湿・速乾性にも優れているため、汗をかいてもすぐに乾き、朝までサラサラの状態が続きます。麻特有の「シャリ感」は、使い込むほどに馴染んで柔らかくなっていくので、育てる楽しみもありますね。私自身、最初は少し硬いかなと思っていた麻の浴衣が、数年経ってとろけるような柔らかさになった時は、なんだか愛着がさらに深まりました。

睡眠の質を高める浴衣の着こなし

部屋着や寝間着として浴衣を着る場合は、キチッとした帯を締める必要はありません。柔らかい腰紐一本で留めるか、紐付きの簡易浴衣を選ぶのがコツです。締め付けから解放されることで副交感神経が優位になり、深いリラックス効果が期待できます。寝返りを打ってもはだけにくい「二重ガーゼ」素材は特におすすめです。

お気に入りのガーゼ浴衣に包まれて眠る時間は、まさに自分へのご褒美。洋服のパジャマでは味わえない、身体全体が呼吸しているような開放感は、和装ならではの贅沢と言えるでしょう。質の高い睡眠は、翌日の活力を生み出してくれる大切な要素ですから、寝間着選びにこだわるのはとても素敵な投資だと思います。

冬の防寒に最適な久留米織の半纏

冬の着物の部屋着として、近年爆発的に再評価されているのが半纏(はんてん)です。特に、福岡県筑後地方で作られる「久留米織」の綿入れ半纏は、まさに「着る暖房」と呼ぶにふさわしい逸品。中に入っている「デシ綿」は、繊維が太くて弾力があり、中に大量の空気を含みます。この空気の層が断熱材のような役割を果たし、体温を逃さず、外の寒さを遮断してくれるんです。ダウンジャケットのような冷たい感触がなく、羽織った瞬間からじんわりと温かいのが特徴です。一度袖を通すと、その優しさに包まれる感覚にきっと驚くはずですよ。

デシ綿の空気層と背縫いなしの一枚仕立てによって体温を逃さない構造を説明する図解。

半纏の良さは、その形にもあります。袖が少し短めに作られているため、着用したままパソコン作業をしたり、洗い物をしたりする際に袖口が邪魔になりにくいんです。また、最近の半纏はデザインも非常にモダンになっています。表地にシックなアースカラーやストライプを採用したもの、裏地にボアやフリースをあしらった和洋折衷モデルなど、リビングで着ていても違和感のないお洒落なものが増えています。暖房の設定温度を数度下げても快適に過ごせるので、環境にもお財布にも優しい防寒着として非常に合理的ですね。

本物の温もりを支える職人技

久留米織の半纏がなぜこれほど高く評価されるのか。それは、中綿の入れ方から縫製まで、職人が一点一点手作業で行っているからです。背中の中心に継ぎ目がない「一枚仕立て」にすることで、背中から熱が逃げるのを防ぐ工夫が凝らされています。また、綿の配合(綿とポリエステルの比率)も計算されており、重すぎず、かつ温かさを維持できる絶妙なバランスに仕上げられています。こうした「用の美」とも言える機能性が、世代を超えて愛され続ける理由なのかなと思います。私も贈り物でいただいてから、冬の間は手放せない相棒になっています。

無印良品などのおしゃれなブランド比較

無印良品、宮田織物、たゆたふ、京越の4ブランドを価格帯と特徴で比較した表。

「着物の部屋着をどこで買えばいいかわからない」という声をよく聞きますが、最近は選択肢が非常に豊富です。まず、身近なところでいえば無印良品。彼らの「しじら織甚平」や和風パジャマシリーズは、無駄を削ぎ落としたミニマルなデザインが魅力です。和装特有の「渋さ」が抑えられ、ナチュラルな洋服感覚で取り入れられるため、初心者の方には特に入りやすい入り口だと思います。店舗で実際に触れて、サイズ感を確かめられるのも大きなメリットですね。

より本格的な品質を求めるなら、専門メーカーをチェックしてみましょう。例えば「宮田織物」は、先ほど挙げた久留米織の最高峰。少しお値段は張りますが、その耐久性と温かさは数年単位で愛用できる価値があります。また、「たゆたふ」や「京都きもの町」などは、現代的なカラーバリエーションが豊富で、SNS映えするようなお洒落な和装ルームウェアを数多く展開しています。自分の好みやライフスタイル、予算に合わせて、これらのブランドを使い分けるのが賢い方法です。最近は、着心地だけでなく、見た目のファッション性も重視したブランドが増えていて選ぶ楽しみが広がっています。

ブランド名 主力アイテム 価格帯 おすすめのポイント
宮田織物 綿入れ半纏・作務衣 15,000円〜 職人の手作りで圧倒的な保温力。一生もの。
たゆたふ デザイン作務衣・半纏 6,000円〜 カラーや柄が今風で、部屋着としての満足度が高い。
京越(KYOETSU) ポリエステル混作務衣 4,000円〜 洗濯しやすくサイズ展開も豊富。コスパ重視ならここ。
無印良品 しじら織甚平・和風パジャマ 5,000円〜 誰にでも似合うシンプルさ。店舗で手に取りやすい。

現代の生活に馴染む着物の部屋着の活用法

和装を日常の部屋着として運用するためには、不便さを解消する「知恵」を味方につける必要があります。ここでは、現代の住環境や家事動線に和装をスムーズに組み込むための具体的なテクニックを、さらに詳しく解説します。

たすき掛けで袖をまとめ家事を快適に

着物や浴衣、あるいは袖の長い作務衣を着ていると、どうしても気になるのが「袖(たもと)」の存在ですよね。料理中の火や、掃除中の水がかかりそうで不安……という悩みは、伝統的な「たすき掛け」がすべて解決してくれます。たすき掛けをすると、両袖が付け根からぐっと持ち上がり、腕全体の可動域が驚くほど広がります。まるで半袖を着ているかのような軽快さで家事をこなせるようになるんです。私も最初は難しそうだと思っていましたが、やってみると意外と簡単で、むしろ「家事モード」へのスイッチが入るような感覚があります。

たすき掛けに使う紐は、専用の「たすき」でなくても、細めの腰紐や可愛らしいリボンでも代用可能です。特におすすめなのが「8の字法」です。

  1. 紐を輪っか状に結ぶ(長さは自分の肩幅に合わせる)。
  2. その輪を一度ねじって「8の字」にする。
  3. 左右の輪にそれぞれ腕を通し、背中で交差させる。

紐を8の字にねじって背負う、たすき掛けの具体的な手順を示したイラスト。

この方法なら、一度紐を準備しておけば、必要な時にサッと装着できます。また、最近では「袖クリップ」や「アームバンド」を活用するのも現代的な解決策です。特にアームバンドは、作務衣の袖をまくった状態で固定するのに非常に便利。こうした小物を上手く取り入れることで、和装の美しさと実用性を両立させることができます。

たすき掛けがもたらす意外な効果

実はたすき掛けには、実用面以外にも嬉しいメリットがあります。背中で紐が交差することで、自然と肩甲骨が寄せられ、姿勢がスッと伸びるんです。デスクワークで猫背になりがちな時、たすき掛けをして作業をすると、肩への負担が軽減されるのを実感できるかもしれません。単なる袖留め以上の価値が、この古来の知恵には隠されているなと感じます。和装を着ることで、心だけでなく姿勢まで美しくなれるのは素敵ですよね。

トイレの不安を解消する着崩れ防止策

浴衣や着物スタイルの部屋着において、最も大きな壁となるのが「トイレ」でしょう。洋服と違って裾が長い分、どう扱えばいいか戸惑うのは当然です。しかし、やり方さえマスターしてしまえば、実は洋服と大差ない時間で済ませることができます。大切なのは、「一枚ずつめくる」のではなく、「全部まとめて、裏返しに持ち上げる」という意識です。慌てず落ち着いて行うのが、着崩れを最小限にするコツです。

まず、両袖のたもとを帯(または腰紐)に挟み込むか、クリップで固定します。次に、裾の右側(下前)、左側(上前)を順番に持ち、着物、長襦袢、肌襦袢をすべて一まとめにします。そのまま裏返すようにして、帯の上のあたりまで一気にめくり上げ、両脇でしっかりと抱え込みます。これにより、着物の表面が汚れるのを防ぐことができます。また、最近では和装用の「和装ペチコート」や、股上が浅いタイプの「ステテコ」を下に穿いておくのもおすすめ。これらは股割れタイプのものもあり、用を足す際の手間を劇的に減らしてくれます。

裾をまとめて裏返す方法と、身八つ口から手を入れて衿元を整える方法を説明するスライド。

トイレ後の「お直し」チェックポイント

用を足した後は、必ず鏡を見て「おはしょり」がめくれていないか、お尻のあたりの布がダボついていないかを確認しましょう。衿元が緩んでしまったら、脇の下にある「身八つ口」から手を入れて、内側の布(下前)をグッと下に引っ張るだけで、胸元が綺麗に整います。この一手間が、一日中着崩れずに快適に過ごす秘訣です。所作一つ一つを大切にすることが、和装を美しく着こなす楽しみにも繋がります。

自宅の洗濯機で洗える素材の手入れ

お気に入りの着物の部屋着を長く清潔に保つためには、正しい洗濯知識が欠かせません。現代の和装部屋着の多くは、家庭での洗濯を想定して作られていますが、デリケートな繊維であることに変わりはありません。「中性洗剤(おしゃれ着用洗剤)」を使い、洗濯機の「ドライコース」や「手洗いコース」を選択するのが基本中の基本です。アルカリ性の強い洗剤は繊維を傷めたり、色落ちの原因になったりするので注意が必要ですね。

洗濯機に入れる際は、適当に放り込むのではなく、必ず「ネット」を使いましょう。この時、袖や裾を整えて屏風畳みにし、ネットにぴったり収めることで、摩擦による生地の傷みや型崩れを防げます。また、脱水時間は1分以内、理想を言えば30秒程度にとどめてください。水分が少し残っているくらいで干した方が、その重みでシワが自然に伸び、アイロンがけの手間を大幅に減らすことができます。干す際には「着物ハンガー」という、袖の先まで支えられる長いハンガーを使うと、肩のラインが崩れず、空気が通りやすいので乾きも美しく仕上がります。

洗濯ネットの使用、短い脱水時間、陰干しのポイントと、着物リメイクの提案をまとめたスライド。

長期保管時のポイント

季節の変わり目などで長期間しまっておく場合は、一度天気の良い日に陰干し(虫干し)をしてから、湿気の少ない場所に保管しましょう。たとう紙(着物を包む紙)に入れるのがベストですが、部屋着であれば、不織布の収納ケースでも十分です。防虫剤は直接生地に触れないように配置してくださいね。湿気は和装の天敵ですので、梅雨明けなどにお部屋の空気を入れ替えるついでに、クローゼットを開けて風を通すだけでも効果があります。

メンズやレディースの4Lサイズ展開

和装の素晴らしい点の一つは、体型を選ばない「包容力」にあります。洋服のように肩幅や胴回りをミリ単位で合わせる必要がなく、布を体に巻きつけて調節するため、ある程度の体型の変化はカバーできてしまうんです。最近では、体格の良い方でも安心して選べるよう、4Lや5Lといったビッグサイズを展開するショップも増えています。特にネット通販では、こうしたサイズバリエーションが非常に充実しており、自分にぴったりのサイズを見つけやすくなっています。以前のように「サイズがないから諦める」必要はもうありません。

また、「メンズ」「レディース」と分かれてはいますが、甚平や作務衣に関してはあえて性別と異なるものを選ぶ楽しみ方もあります。女性がメンズの大きめサイズをゆったりと羽織って、ベルト代わりに可愛いリボンでウエストをマークする「和モダン」な着こなしも、今のトレンドですね。身体を締め付けず、それでいて凛としたシルエットを作ってくれる和装は、究極のジェンダーレス・ウェアと言えるかもしれません。パートナーと共有したり、色違いで揃えたりするのも、おうち時間を楽しくする素敵なアイデアだと思います。

サイズ選びの目安

部屋着として選ぶなら、ジャストサイズよりも「一つ上のサイズ」を選ぶのがゆったりとくつろぐコツです。特に作務衣のズボンは、座った時に裾が上がりやすいので、股下に少し余裕がある方が快適に過ごせます。また、中綿入りの半纏などは厚みがあるため、普段の洋服のサイズよりも少し余裕を持ったものを選ぶと動きやすいですよ。

初心者でも挑戦しやすい着物リメイク

「着物の部屋着に興味はあるけれど、新品を買うのは少し勇気がいる……」という方におすすめしたいのが、着物リメイクです。お祖母様やお母様から譲り受けたけれど、派手すぎて外には着ていけない、あるいは少しシミがあって着られない、そんな着物はリメイクの最高の素材になります。着物はもともと「直線断ち」で作られているため、ハサミを入れる箇所が少なく、裁縫初心者の方でも比較的簡単に別の形へ作り替えることができるんです。古い布に新しい命を吹き込む作業は、とても豊かでクリエイティブな時間ですよ。

例えば、袖を短くカットして裾を詰めれば、和風のガウン(キモノカーディガン)に早変わり。これならデニムやTシャツの上にサッと羽織るだけで、お洒落な部屋着スタイルが完成します。また、身頃をそのまま活かしてウエストにゴムを入れれば、着心地抜群のロングワンピースにもなります。絹(シルク)の着物をリメイクすれば、最高級の肌触りを持つナイトガウンとして、夜の時間を贅沢に演出してくれるでしょう。シルクのタンパク質は肌にも優しく、美容面でも嬉しい効果が期待できるかもしれませんね。

サステナブルな和の暮らし

今、世界中で「サステナブル(持続可能)」なファッションが求められています。着物はもともと、古くなったら寝巻きにし、最後は雑巾にするまで使い切る、究極のリサイクル文化を持っていました。リメイクを通じて一着の布を大切に使い続けることは、日本の美しい精神を現代に受け継ぐことでもあります。自分で針を動かして作った部屋着で過ごす休日は、きっと格別なものになりますよ。捨てるはずだった布が、自分を癒す最高の部屋着に変わる喜びを、ぜひ体験してほしいなと思います。

着物の部屋着で実現する心豊かな暮らし

ここまで「着物の部屋着」の魅力や実践的な活用法について詳しくお話ししてきました。和装を部屋着に取り入れることは、単に服を変えるだけでなく、日々の暮らしに「間」や「情緒」を取り入れることなのかな、と私は信じています。効率やスピードを重視する現代社会の中で、あえて紐を結び、裾を整え、布の感触を味わうという「丁寧な所作」を取り戻すプロセス。それが、自分自身の心を穏やかに整えてくれる気がします。

作務衣の機能性に驚いたり、しじら織の涼しさに感動したり、半纏の温もりに癒されたり……。そんな小さな発見の積み重ねが、家で過ごす何気ない時間を、特別なひとときに変えてくれます。和装は決して「過去のもの」ではありません。現代の素材技術やデザインと融合し、今まさに私たちの「究極の室内快適性」を支えるツールとして再定義されているのです。日本の気候風土に合った衣類を選ぶことは、身体を労わることにも繋がります。

最後に、記事内で紹介した洗濯方法やお手入れのコツについては、あくまで一般的な素材に基づいた目安です。特に高価な伝統工芸品や特殊な加工が施された製品については、必ずメーカーの公式サイトや洗濯表示を確認し、必要であれば専門のクリーニング店にご相談くださいね。

お気に入りの一着を纏い、お茶を淹れて、ふぅと一息つく。そんな豊かな時間を、あなたも着物の部屋着と共に始めてみませんか?和の知恵が、あなたの暮らしをより優しく、心地よく包み込んでくれることを願っています。まずは身近な一着から、新しい「和の暮らし」を楽しんでみてくださいね。

半纏を羽織って読書を楽しみ、マインドフルネスな時間を過ごすイメージ画像。

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ブロガー
日々の生活の中に「和の心」を取り入れるライフスタイルを発信中。 ハーモニーニッポンでは、日本の四季・食・文化の魅力を世界に伝える記事を執筆しています。 好きな食べ物は焼き鳥。
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